
ロサンゼルス市内の路上でテントなどを張り生活するホームレスの人々(石原嵩撮影)

ホームレス人口が急増する中、解決に向け非常事態を宣言したLA市のエリック・ガーセッティー市長(吉田純子撮影)
ホームレスの人々の多くが路上で生活していることから、雨の日にはシェルターを24時間体制で受け入れ可能にするよう提案している。
1億ドルもの資金をどのように調達するのか現時点では未定。
同市長はこれまで、LA郡参事会のほか、「Home for Good」や「ロサンゼルス・ホームレス・サービス局(LAHSA)」などのホームレス支援団体とも話し合いを重ねてきた。
長期的な対策として、住宅の提供や仮設住宅の建設などが盛り込まれたほか、ホームレス救済に向けて基金設立も目指している。
またホームレスの所持品を保管し、トイレやシャワー、洗濯機が利用できる無料施設の建設も検討されている。
同市長は今年6月に承認された同市の最低賃金引き上げ案が施行されれば、最低賃金が時給15ドルになり、生活苦からホームレスになる危険を回避できると意気込む。
LAHSAが2015年に行った最新の調査結果によると、LA市のホームレス人口は2万5千人以上。LA郡でも13年の3万9461人から12%増の4万4359人だった。