LA郡:ヘイトクライムが1%増加

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 ロサンゼルス郡人事委員会(LACCHR)が発表した2014年度のロサンゼルス郡のヘイトクライム(憎悪犯罪)は、前年度より1%増加し、過去25年間でもっとも少なかった昨年に続き、2番目に少なかったことが分かった。

 ヘイトクライムはおもに、人種、民族、宗教、身体的障害、性差、性的指向などに対する差別や偏見をもとに引き起こされる犯罪。14年度は前年度より5件増し、389件が報告された。
 ヘイトクライム件数は年々減少しているが、それでも1日に平均して1件以上発生していることになる。
 例年同様、ヘイトクライムの被害がもっとも多かったのは黒人や同性愛者、ユダヤ教徒、ラテン系で全体の86%を占めていた。
 被害件数の増加が著しかったのは同性愛者の男性とユダヤ教徒で、同性愛者の男性は前年度の70件から108件に、ユダヤ教徒は前年度の42件から55件にそれぞれ増加した。
 同郡のヘイトクライム件数は、同時多発テロが発生した01年にピークに達し、アラブ系やイスラム教徒へのヘイトクライムが急増。その数は1031件にのぼった。
 若者によるヘイトクライムは年々減少しており、18歳以下の犯罪率は06年には40%だったのに対し、昨年は16%だった。
 暴力犯罪率は前年度の60%から62%へわずかに増加。ヘイトクライムによる殺人は発生していない。過去10年間で殺人が発生していないのは昨年度に引き続き2度目。
 しかし殺人未遂事件は1件報告されており、白人男性が被害にあった。
 凶器をつかった暴行や暴力事件は16%増加。同郡の黒人人口は全体のわずか8%であるのに対し、人種によるヘイトクライムでは被害の69%が黒人を標的とした犯罪だった。
 性的指向に基づくヘイトクライムの中では、性同一性障害者を標的とした犯罪がもっとも多く、性的指向に関する犯罪の93%を占めた。
 ソーシャルメディアを利用したヘイトクライムは少なかったが、インターネット上での人種差別発言は問題視されている。
 同郡でもっともヘイトクライムが発生している地域は、ウエストハリウッドからボイルハイツにかけての同郡の中心部で、次にサンファナンドバレーが続いた。もっとも少なかったのがサンゲーブルバレーだった。
 同委員会の統計はLA郡シェリフ局、各市の警察署、各学校区、コミュニティーグループによる調査をもとに発表されている。

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