敬老売却問題:初の説明会は「平行線」【上】

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反対グループは敬老側に根強い不信感

敬老が主催した初めてのパブリックミーティングにはおよそ400人が詰めかけた

敬老が主催した初めてのパブリックミーティングにはおよそ400人が詰めかけた

 日系社会が待ち望んだ「敬老シニアヘルスケア」(ショーン三宅CEO)による初めてのパブリックミーティングが15日、開催され、会場にはおよそ400人が詰めかけた。敬老側の結論ありきの説明、十分に質問や対話ができない参加者のいらだちなどもあって、両者の溝はうまらなかった。その原因の根底には、人々が今まで敬老に対していだいてきた大きな「不信感」があるようだ。【中西奈緒(写真も)、モニエ中地美亜】

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参加者に売却のことを説明するボードのゲリー川口氏(右から)、CEOのショーン三宅氏、パシフィカ社のタイラー・ベルディク氏、アスペン社のライアン・ケース氏、ボードのアーニー・ドイザキ氏

参加者に売却のことを説明するボードのゲリー川口氏(右から)、CEOのショーン三宅氏、パシフィカ社のタイラー・ベルディク氏、アスペン社のライアン・ケース氏、ボードのアーニー・ドイザキ氏

 「敬老シニアヘルスケア」は敬老4施設売却に関する誰もが参加できるパブリックミーティングを初めて開催した。ショーン三宅氏は「いままで十分に説明してきた、ホームページにも書いてある」と繰り返し説明会の開催を拒み続けてきたが、コミュニティーの要請を無視できない状況になったといえる。

 会場には日系メディアの他、ラジオ局のKPCCなど地元ロサンゼルスのローカルメディアも多く参加し、社会的関心の高さを示した。

説明会に参加した敬老の創始者の1人フランク・オオマツ氏(左)と長年敬老でボランティアをしているヘレン・フナイ・エレクソン氏

 説明会に参加した敬老の創始者の1人フランク・オオマツ氏(左)と長年敬老でボランティアをしているヘレン・フナイ・エレクソン氏

 
 
 ミーティング会場は小東京の西本願寺ホール。およそ400人を超える人たちが詰めかけ、開始時間の6時を過ぎても参加者が次々と訪れ、椅子がなくなって立ち見の人たちも出た。参加者は2世、3世、4世、新1世といった幅の広い顔ぶれで、高齢者だけでなく、子どもを連れた若い家族連れの姿などもあった。

全米日系人博物館(JANM)の創設者であり初代理事長のブルース・カジ氏

全米日系人博物館(JANM)の創設者であり初代理事長のブルース・カジ氏

 
 
 
 また、敬老の創設者の1人、フランク・オオマツ氏、元理事長のフランク・カワナ氏、そして売却反対派リーダーの1人ジョン・カジ氏の父親で全米日系人博物館(JANM)の創設者であり初代理事長のブルース・カジ氏とその家族も売却反対の立場で参加し、息子のジョンを応援した。参加者の多くは反対派の「敬老を守る会」が用意した赤いはち巻きや「SAVE KEIRO」などと書かれたプラカードを手に持った。

プラカードを持って反対活動をする松元健医師

プラカードを持って反対活動をする松元健医師

 反対派のメンバーたちは、説明会に参加したいという高齢者たちを敬老引退者ホームや小東京タワーなどから車で送迎をしたり、会場では話を聞きやすいように席に誘導したりするなどの世話をした。彼らは今回の説明会が敬老主催のものであっても、対等な関係で会が進行されることを願っており、マイクや音声の不具合などに積極的に対処する姿勢もみせていた。
 敬老側の顔ぶれはショーン三宅CEO、ボードメンバーのゲリー川口理事長、同じくボードのアーニー・ドイザキ氏、売却予定のパシフィカ社からタイラー・ベルディク氏、看護ホームの運営を委任するアスペン社からライアン・ケース氏が出席した。(つづく)
参加者は赤いはち巻きや「Save Keiro」と書かれたプラカードやうちわを持って反対の意思を伝えた

参加者は赤いはち巻きや「Save Keiro」と書かれたプラカードやうちわを持って反対の意思を伝えた

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