加州知事:ガス漏れ事件で非常事態宣言

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環境防衛基金が公表した写真によるとガス施設からガスが大量に溢れ出ているのが分かる

環境防衛基金が公表した写真によるとガス施設からガスが大量に溢れ出ているのが分かる


 ロサンゼルス北部ポーターランチにある南カリフォルニア・ガス・カンパニー(SoCal Gas Co)の天然ガス貯蔵施設から大量のメタンガスが漏れている事態を受け、カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は6日、非常事態を宣言した。

 ガス漏れが発生しているのはポーターランチのアリソ・キャニオンにある同社の貯蔵施設。最初にガス漏れが発見されたのは昨年10月23日。その直後から施設周辺では悪臭が漂っているとの近隣住民からの苦情が相次ぎ、頭痛や吐き気などの健康被害が報告されていた。
 依然ガス漏れは続いており、ブラウン知事は今週はじめに同施設を訪れ現場を視察。近隣住民とも面会し、長引く事態と住民からの要請を受け、今回の措置に至った。
 ロサンゼルス郡公衆衛生局によると、同施設から漏れているメタンガスには長期的な健康上のリスクはないというが、めまいや頭痛のほか、住民からは鼻血が出る症状も確認されている。
 同社は当初、事態は数日から数週間で解決できるとしていたが、ガス漏れはいっこうに阻止されず、その後、停止作業には数カ月を要すると発表した。現在までのところ同社は2月下旬か3月下旬にはガス漏れを停止できると発表している。
 こうした事態を受け、当局は同社に対し、住民を避難させるための仮設住居の無料提供を命じた。これまでに約700世帯が自主的に避難し、約1千世帯が同社に対し、避難できる住居の提供を求めている。
 メタンガスの流出量は1日推定1200トン。ロサンゼルス統一学校区(LAUSD)は昨年12月に施設周辺の学校に通う生徒に対し、暫定的に他校で授業を受けさせる措置をとった。対象となっているのは、ポーターランチ・コミュニティー・スクールとキャッスルベイ・レーン・チャータースクールの2校。両校に通う生徒およそ1900人に影響が出ている。
 施設があるポーターランチはLAダウンタウンから北西およそ30マイル、サンファナンドバレー北西部に位置する。同社はLAダウンタウンに本社があり、LA郡をはじめオレンジ郡、リバーサイド郡、サンバナディーノ郡、サンタバーバラ郡を含む南加地区の11郡の顧客にガスを供給している。【吉田純子】

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