日系パイオニアセンターが新年会 :社会奉仕活動充実へ

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今年の役員、理事メンバーと来賓の堀之内総領事(右から4人目)とサビーン夫人(右から3人目)

今年の役員、理事メンバーと来賓の堀之内総領事(右から4人目)とサビーン夫人(右から3人目)

 文化・教育プログラムや社会福祉サービスを日本語で提供する非営利団体「日系パイオニアセンター」は16日、小東京の日米文化会館で毎年恒例の新年親睦会を開催した。会員や理事、役員メンバーのほか日系諸団体の代表者らが集まり、新年を祝福するとともに、さまざまなプログラムを通して今後も社会奉仕活動に積極的に取り組んでいくことを約束した。

 パイオニアセンターはスタッフ全員がボランティアの非営利団体。活動はすべて寄付で成り立っている。46年の歴史の中で、日系人の高齢者への福祉サービスのほか、当地における日本文化の普及と次世代への継承のため、文化・教育に関するクラスを提供してきた。
 俳句や短歌、川柳、詩吟、華道、茶道、書道、刺し子、民謡、日本舞踊など日本文化のほか、写真教室や市民権セミナーなど多岐にわたるクラスを設置し、多くの人々に親しまれている。こうしたプログラムやサービスはすべてボランティアにより無償で行われている。年間25ドルを支払い会員になると、こうしたプログラムを受けることができる。現在の会員数は600人ほど。
 今年3年目の半田俊夫会長はボランティアの人々の奉仕の心と、理事、役員そして会員の協力と支援に感謝の言葉を述べた。
 近年、パイオニアセンターを取り巻く日系社会の構造も変化しているようだ。年間の収入が1万1千ドル以下の低所得の会員を対象に、毎月無料のタクシークーポン(距離制限あり・1人2枚まで)を提供しているが、かつては日本人、日系人だけが利用していたのに対し、最近では韓国や中国、ベトナム系の人々の利用者が多くなってきているという。一方、日本人でタクシークーポンをもらいに来る人は月1、2人ほど。
 こうした現状に半田会長は「日本は科学、経済、文化の分野においてアジアを代表する国。そうした日本から来た私たちが当地のアジア系の人々にも役に立てていることは日本人らしい行いで素晴らしい。これからも誇りをもって貢献していきたい」と話した。

貢献団体として表彰された「高齢者昼食会」のダーリン・クバ代表(左)と半田会長

貢献団体として表彰された「高齢者昼食会」のダーリン・クバ代表(左)と半田会長

 新年会の第一式では貢献団体への表彰も行われ、今年はリトル東京タワーズ1階で日本食のランチを提供する非営利団体「高齢者昼食会」が受賞した。
 新理事および新役員の紹介の後、昼食をはさみ、第二式では堀之内秀久・在ロサンゼルス日本国総領事をはじめ南加県人会協議会の森ジョージ新会長、南加日系商工会議所の山城キティー新会頭が祝辞を述べ、長きにわたり日系社会に貢献してきたパイオニアセンターのこれまでの活動をたたえた。
 堀之内総領事は持参したホワイトボードを使って祝辞のあいさつを披露。「今年の干支『申(さる)』に『イ(にんべん)』を加えると『伸』になる。みなさまにとって今年もさらに成長の年になりますように」と会場の人々にエールを送った。
 余興では福引きのほか民謡(竹嶺会)、日本舞踊(藤間勢涌美会)、歌謡曲(新原由美さん)が披露され、参加者は新年を祝うとともに交流を楽しんでいた。【吉田純子、写真も】

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