手書きの効用・漢字雑感2

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 前回書いた手書きの効用と漢字雑感の続き。前の稿で男と女の字を取り上げたが、女の字について感慨がまだある。まず努力の努、即ち努めるの字、これは女が又力を入れる、これが努力。又とは再び、くり返しの意。古来、女性の努力で世の中は支えられて来たらしい。又は股の説もある。他説で奴は奴隷の奴、激しいの意味があり即ち激しく力を入れるのが努力とも。
 次は怒の字。女が又心を動かすと怒りとなるのか。怖いから気を付けないと。奴で激しい心の意味との説も。次は安、家に女がいるのがやすらか平安。故に奥さん。異存ありません。次は嬉、女が喜べば嬉し。人類は女性が中心。如、これはそのとおりという意味、だが女の口とは合わない気がする。男も同じだが。
 漢字の由来や背景を考えるのは楽しく太古の昔からの先人の知恵工夫、それに当時の世界観にも触れる感があり面白さ限り無い。
 紀元前からの説も多い中で言い伝えの類も多く、諸説ある場合も夫々の真偽を証明や確定するのは困難だが、伝えられる説の多くは頷けるものだ。
 船の字を書いた時にふと思い出した由来の一説があるので紹介。船の字は舟に八つの口、口は人の数のことだから舟に8人の意味、これは「創世記」ノアの方舟の伝説、全地球の大洪水で方舟に乗ったノアをはじめとする8人だけが助かってその後の人類の元になった伝説から出来た、とこれは聖書関係のあるグループの説にある。
 禁の字も2本の木が示すと書くが、これも旧約聖書でエデンの園に創造されたアダムとイブに、神が命の木と善悪の知識の木の2本を示し、後者の実は食べてはならぬと命じた、しかしその禁断の果実をまずイブが食べ、アダムも食べてしまい、それによって二人は人類の罪を背負って行く、この話から出来た字だとの説がある。これとは全く別の説もあり、現代の自分に真偽の判定は困難だが、中国はオリエントと紀元前からつながり紀元後キリスト教も景教となって入って行った歴史があり、有り得る説らしく響き興味深い。
【半田俊夫】

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