ポーターランチ:ターモ石油が故意にガス放出

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ガス会社に続き、施設内で運営を行う石油会社のガス放出が発覚したポーターランチのアリソ・キャニオン施設敷地内。ガス貯蔵用井戸とパイプラインが確認できる

ガス会社に続き、施設内で運営を行う石油会社のガス放出が発覚したポーターランチのアリソ・キャニオン施設敷地内。ガス貯蔵用井戸とパイプラインが確認できる


 ポーターランチで昨年10月にガス漏出事故が発生した南カリフォルニア・ガス・カンパニー(SoCalGas Co)のガス貯蔵施設があるアリソ・キャニオンの敷地内で石油採掘を行っていたターモ石油社が、石油採掘の際に発生したガスを故意に大気中に放出し、証拠隠滅を図った疑いがもたれ、7万5千ドルの罰金が科せられた。ガス会社に続き、石油会社の新たな不祥事に住民は不信感を募らせている。【吉田純子、写真も】

 3600エーカーあるアリソ・キャニオンの敷地内ではSoCalGas社のガス貯蔵施設があるほか、ロングビーチに拠点を置くターモ石油が石油採掘を行っている。
 ターモ石油によると同社は同敷地内に18の油井を所有。石油採掘をする際に発生するガスは、同じ敷地内にあるSoCalGas社のガス貯蔵施設に送られ、貯蔵する仕組みになっていた。
 しかしガス漏出事故が発生し、石油や天然ガスなどのエネルギー資源の安全性を取り締まる加州機関「Division of Oil, Gas and Geothermal Resources(DOGGR)」の命令により、すべてのガス井の検査が終了するまでガスの貯蔵は停止され、貯蔵先がなくなったガスをターモ石油は故意に大気中に放出していたという。
 ターモ石油によるガス放出が発覚したのは今年1月23日。ジェット推進研究所と南カリフォルニア大気環境管理局が上空から赤外線カメラを使って施設を撮影した際、油井に取り付けられているパイプからガスが放出されているのが見つかった。
 しかし発覚後の28日、調査団が検査に訪れる前に、同社の従業員がガスを放出していたパイプを外し、証拠隠滅を図った疑いがもたれた。取り外されたパイプは施設内の木の陰に隠されていたのが見つかり、DOGGRは18日に同社に罰金の支払い命令を言い渡した。
 今回のガスの放出がいつ始まったか、放出量がどのくらいか現在までのところ分かっていない。
 1月23日はSoCalGas社による米史上最大規模のガス漏出事故が発生していた真っただ中。ポーターランチの住民の日比野恭子さんは「一番気をつけるべき時期に起きたことだけに、施設内で運営するガス会社、石油会社への信用がさらに減り、全施設の閉鎖を求める住民側の気持ちがより一層強くなった」と話している。

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