佐賀県海外使節団:加州で起業家精神学ぶ

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 使節団一行と南加佐賀県人会のメンバーで記念撮影


使節団一行と南加佐賀県人会のメンバーで記念撮影


 南加佐賀県人会が主体となり、佐賀県に由縁のある大学生と高校生がカリフォルニア州で起業家精神を学ぶ研修プログラム「佐賀県海外使節団」の一行が5日、ロサンゼルスを訪れ、ガーデナ市のシーフードレストランで同県人会の新年会に参加した。今年の参加者10人は、会場に集まった同県人会のメンバーおよそ90人の前で将来の夢やこれまでの数日間で得た体験を発表し、メンバーとの交流を楽しんだ。

 同プログラムはグローバルな人材の育成を目的にシリコンバレーの企業やNPO、当地で活躍する起業家や研究者と面会し、フロンティアスピリットを学ぶ内容となっている。当初は大学生のみを対象に行われていたが、4期生からは同県にある私立・弘学館高校からも生徒数人が参加している。今年の参加者は6期生。
 参加者は将来への夢と情熱溢れる志高き若者ばかり。医師やエンジニア、外交官のほか教育や福祉、行政、医療の分野に進みたいと明確な目標を持つ若者が参加。訪問先にはそんな彼らの希望する企業や研究機関が組み込まれ、日米の違いを肌で感じる訪問になったようだ。
 今回はスタンフォード大学のほかグーグル社、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授のラボがあるグラッドストーン研究所、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、町づくり活動を行うNPO「Livermore Downtown Inc.(LDI)」、加州高齢者福祉局などを訪問し、そこで活躍する日本人や米国人の話を聞くだけでなく、実業家や技術者のセミナーや意見交換会も行われた。
 参加者の多くが過去に同プログラムに参加し手応えを得て帰国した先輩たちの話に刺激を受け応募。自分が行きたい訪問先を考え、会いたい人にアポイントをとる自主的な内容になっている点にも惹かれたようだ。

 新年会の参加者と交流する佐賀県海外使節団6期生の吉永秀和さん(左端)


新年会の参加者と交流する佐賀県海外使節団6期生の吉永秀和さん(左端)

 吉永秀和さん(筑波大学理工学群応用理工学類1年)の将来の夢はこれまでの半導体に代わる新たな可能性を持つ希薄磁性半導体の研究をすること。渡米して最初に訪れたインテルでは日本人のエンジニアらと話をする機会があり、「これまでのイメージではエンジニアはひとりで仕事に没頭し、またアメリカは個人主義なので人との関わり合いが少ないと思っていましたが、米国は日本より人間関係を大切にし、『コミュニケーション能力がないと米国ではやっていけない』と話していたことが衝撃的でした」と振り返る。
 南里龍彦さん(佐賀県私立弘学館高等学校1年)の夢は脳神経外科医になること。「これまでは患者の治療に専念する臨床の現場しか頭にありませんでしたが、訪問したグラッドストーン研究所では実際に行われている研究の現場も垣間見て、研究という選択肢もあるのだという意識も芽生えました」と視野が広がったようだ。
 この日一行は北カリフォルニアでの研修を終え、ロサンゼルスに到着したばかり。参加者10人の情熱溢れる発表に同県人会メンバーからは温かい拍手とともに「頑張れー!」とエールが送られた。【吉田純子、写真も】

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