2学生招き研修プログラム:貴重な経験積み、国際感覚養う

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拓大・学友会LA支部

LA支部が桜の木を植樹した公園を訪れた下村さん(左)と大道さん

LA支部が桜の木を植樹した公園を訪れた下村さん(左)と大道さん

 拓殖大学の学友会ロサンゼルス支部(古谷寿人支部長)は、本学からの男女2学生、下村真央さん(国際学部国際学科)と、大道光輝さん(政経学部法律政治学科)を招いた「ロサンゼルス研修プログラム」を実施した。1日からの8日間の滞在でロサンゼルスとサンディエゴで各所を訪問した2人は、貴重な経験を積んで国際感覚を養った。

 研修プログラムは、LA支部が一昨年まで10年間継続した桜の木の植樹事業に次ぐもので、昨年に次ぎ2度目。次世代の育成を目的とし、渡米歴がない1年生2人を募り、往復の航空運賃と滞在費はすべて同支部が負担する。
 研修生は、会員宅にホームステイし、ホストマザーと英語で会話し、生活様式などを学ぶなど異文化を吸収。会員が経営する出版社やオートバイの修理・販売会社、造園会社、日本食レストランなどを訪問し、成功話のみならず、失敗や苦労した話などを聴かされ刺激を受けた。全米日系人博物館では日系史を学び、クレアモント大を訪れ、学生と交流したUCLAは広大なキャンパスを回り、自由な雰囲気を堪能した。サンディエゴにも足を伸ばすなど、精力的に日程をこなした。
 

支部員の出来谷さんの娘愛里さん(左)に案内され、UCLAのキャンパスを見学する下村真央さん(中央)と、大道光輝さん(右)

支部員の出来谷さんの娘愛里さん(左)に案内され、UCLAのキャンパスを見学する下村真央さん(中央)と、大道光輝さん(右)

「海外と日本をつなぐ仕事に就きたい」と、志を持つ下村さんは、米国の政治に興味を持ち、4年に1度の大統領選の盛り上がりを体感でき幸運に思っている。スーパーチューズデーはテレビで開票速報などを見て、国民の関心の高さを肌で感じたといい「クリントン氏が当選し初の女性大統領誕生となれば、世界に影響を与えて女性の立場が変ると思う」と期待を寄せる。
 大道さんは「日本が好きで、公(おおやけ)に尽したい」といい、海上自衛官を志す。「日米同盟は、日本にとって平等ではない」と異議を唱え、「自分の国は、自分で守る」を信条とする。滞米中は、家の前や町中に掲げられた国旗を目にし「アメリカ人の愛国心の高さを実感できた」と、日本人との意識の違いを指摘した。
 LA支部は歓迎会を開き、16人が参加した。研修生からキャンパスライフを聴くなど「母校からの風」を感じながら、学生時代に思いを馳せた。後輩2人には、拓大がモットーとする「海外雄飛」に期待を寄せた。
 支部から歓待を受けた下村さんは「個性的ですてきな方々ばかりだった。たくさんの激励の言葉をもらい、たいへんうれしく、ありがたく思った」。大道さんは「先輩たちは自分の好きなことをとことんやってきて、行動力の大切さを学んだ。世代は異なるが『拓大』という同じ価値観を持って交流でき、将来は自分も後輩とこんな風につき合いたい」と述べるとともに、支部については会員の高齢化を気にしながら「先輩が後輩をかわいがり、旧交を温める学友会という拓殖大学のよい制度を大切にして、ずっと活動してほしい」と願った。
 支部が桜の木を植樹したラハブラ市の公園に赴き、下村さんは「10年もの間、人々が集まる公園という場に植樹するというのは風情があって、すばらしいことだと思った」と語った。大道さんは「異国にわが校の校章の入った記念碑が建つことに感動した。多くのアメリカ人に日本の桜とそれを植えた先輩たちの活躍を知ってもらいたい」と希望。同植樹事業について「日本人がアメリカ社会に尽すことで、日本のイメージを大きく向上させている」と敬服した。
 研修で経験を積んだ2人は「学んだことを将来に生かしたい」と、口を揃えた。ただ会話が通じないことが多々あり、悔しい思いをしたそうで、帰国後は英語の学習に力を入れ直すという。
ホームステイ先で、ホストファミリーと記念撮影

ホームステイ先で、ホストファミリーと記念撮影

 日本と海外の橋渡し役を志す下村さんだが「これまでは、日本のよいものを海外に伝える仕事がいいのか、またその逆なのかが決まっていなかった」という。しかし、今回の研修で、世界に1つしかない自分好みのオーダーメイドの縫いぐるみを抱く少女の輝く笑顔を見て「日本に紹介されていないものやサービスがあることをあたらめて知った。将来は、海外に行けない人たちにも、日常生活の中にひっそりとでもいいので、日本の人に寄り添える海外のものを仲介したい気持ちになった」と大きな収穫を得た。「研修ではこのような自分の中の答えを出すことができてよかった。この目標に向かって勉強していきたい」と抱負を述べた。
 大道さんは、海上自衛隊入りを果たせば「同盟国のアメリカとは、さまざまな交流があると思う。その時にアメリカ兵の気持ちを理解して尊重し、英語でコミュニケーションを取る上で、今回の研修でアメリカの生活や文化などを知ることができたことが大きい」と喜んだ。「日本のことを相手に理解してもらい、対等な友好関係を築き上げたい。引いては日米同盟の強化と東アジア・太平洋の平和に貢献できるように尽したい」
 古谷支部長は、研修生について「アメリカ人に積極的に話しかけ、コミュニケーションをとって、すばらしかった」とたたえた。「今の若い人は、われわれの頃にはなかった国際教育を大学で受けていて、2人は習ったことを研修で発揮していた。うらやましい」と、自身の学生時代と比較しながら「ここでの経験を財産にして、立派になってほしい」と前途を祝した。支部長よると、研修プログラムは会員が「母校への恩返し」の気持ちを込め提案したという。「10年継続」を合言葉に、後輩の受け入れを待ち望む。【永田潤】
拓大学友会LA支部が開いた研修生の歓迎会。前列左から4人目から下村さん、古谷支部長、大道さん

拓大学友会LA支部が開いた研修生の歓迎会。前列左から4人目から下村さん、古谷支部長、大道さん

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