ボノボから学ぶ

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 トランプ大統領候補が、やたら日本を敵視する発言を続けていて悲観的になる。
 日米関係の歴史を振り返ると、今から163年前の1853年にペリーの黒船が来航した。その後、日米和親条約や日米修好通商条約を締結し、開国し、幕府が終焉し、明治維新へ世の中が変遷した。強いアメリカのおかげで日本は世界の仲間入りの道が出来たのは感謝するが…そもそも不平等条約で始まった。
 どうして最初から異国の文化や慣習を尊重し、お互い仲良くする平等条約にしなかったのだろうか?
 植民地政策などを含め、武力を背景にした強国が、弱国を脅威し、強制し、有利な条件で支配下に治め搾取するのは、歴史を見れば紛れもない事実である。
 きっと自然の摂理だからなのか? 弱肉強食の世界で生き残れるのは適者生存者だ。となると、皆同時に世界平和は無理なのか? さらに悲観的になる。
 でもそもそもなぜ争うのか? 自国を発展させるため…資源の利権獲得…金持ちに成り、より良い生活が出来るという欲望を満たすため…それに食料…?
 強国はまさに腹が減ったライオンのようだ。ふとトランプの髪に目を向けるとまさにライオンに見えてきた。他の動物に遭遇すると、殺される、縄張りを取られると直感し、敵視し、闘い、獲物にする。この縮図を変えるのは無理なのか?
 「皆がボノボだったら良いのにね」
 ボノボ…? 中央アフリカのコンゴの密林奥地に生息するチンパンジーより小さめで手足が長く、二本足で歩き、遺伝子的にも人間に一番近いとされている霊長類である。温厚で闘争するより、皆と食べ物を分け合い協調する生態が特徴だ。女性優位社会である(となるとやっぱりヒラリーがリーダーになるべき?)。
 その生息地域はプレデター(捕食者)が居ない上に、食べ物が豊富にあるという環境も彼らの温厚な性質を形成してきた要因だという。無駄に敵を作る必要はないのだ。理想的ではないか?
 安心できる安全な平和的社会作りの基本は、自然に優しく、皆に対して親切心、温かみ、思いやり、愛着を持つことだ。ほのぼのするボノボの動画を見て少しは楽観的になった。【長土居政史】

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