
南カリフォルニア・ガス・カンパニー(SoCalGas Co)の天然ガス貯蔵施設があるポーターランチのアリソ・キャニオンの施設入り口
同法案はフラン・パブリー加州上院議員(民主・アゴラヒルズ)が提出し、4月28日に加州議会下院で、今月2日に上院で承認され、ブラウン知事のもとに送られていた。
ブラウン知事が署名したことで今後、エネルギー省の科学者が施設敷地内にある114のガス貯蔵井戸を調査し、将来におけるガス漏出の危険性の有無を調査。検査が終了し、安全性が確認されるまで、新たな天然ガスの注入は禁止される。
検査は数回行われる予定だという。
施設内の貯蔵井戸は1950年代に作られた井戸が多く、老朽化による安全性の不備がかねてから指摘されてきた。
ガス漏出事故は昨年10月23日に発生。今年2月18日に漏出の停止が発表された。この事故で10万7千トンのメタンガスが大気中に放出され、米史上最大のメタンガス漏出事故となった。施設周辺の住民からは鼻血や頭痛などの健康被害が多数報告され、8千世帯以上の住民が自宅を離れ、転居先で避難生活を送った。