ジカ熱:フロリダ州で米国内初の感染か

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 フロリダ州公衆衛生局は29日、同州のマイアミ・デイド郡とブロワード郡で国内でジカ熱に感染したとみられる症例が4件見つかったと発表した。【吉田純子】

 ジカ熱の感染が疑われる患者は両郡でそれぞれ2人の計4人。4人は米国外への渡航歴がなく、感染が確認されれば米国内でジカ熱を持つ蚊がいたことが初めて証明されるケースとなる。
 現在フロリダ州の地元当局と、連邦機関が感染経路を調査している。同州でこれまでにジカ熱感染が確認された症例は386件。うち55人が妊婦だった。もっとも感染者数が多かったのがマイアミ・デイド郡で99人。ブロワード郡は55人だった。
 こうした事態を受け、食品医薬品局(FDA)は両郡に対し、流行国への渡航歴のある人を対象に、帰国後4週間は献血の受け入れを休止するよう求める声明を発表した。
 ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、発熱や発疹などはしかに似た症状を引き起こす。感染経路は蚊にさされるほか、性交渉や輸血、さらに母体から胎児への感染も懸念されており、妊婦が感染すると先天的に頭部が小さく、脳の発育不全を伴う小頭症の新生児が生まれる可能性が指摘されている。
 昨年5月にブラジルで最初に感染者が確認され、その後中南米を中心に急速に拡大。疾病対策センター(CDC)によるとこれまでにハワイ州を含む米国内でのジカ熱感染者は1658人。患者は感染前に流行国への渡航歴があり、米国内で感染した症例は確認されていない。うち15人は流行国に渡航歴のある患者との性交渉により感染している。
 ジカ熱に関連して小頭症で生まれた乳幼児は米国内で少なくとも13人報告されている。
 これまでに感染者が報告されていないのはアイダホ、サウスダコタ、ワイオミング、アラスカの4州のみとなっている。

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