南加福島県人会:初の女性会長が誕生

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新年会に参加したメンバーらが集合し記念撮影

 今年8月で創立110周年を迎える南加福島県人会は2月26日、ガーデナ市のSea Empress Seafood Restaurantで新年会を開催した。会員らおよそ70人が出席する中、新会長に熊田るみ氏が就任。同県人会初の女性会長の就任を祝福するとともに、東日本大震災から復興をとげる故郷を思い、会員同士親睦を深めた。【吉田純子、写真も】


熊田るみ新会長(左)から感謝の盾を贈られた紙本マイク前会長

 前会長の紙本マイク氏は6年間会長を務めた。就任から3週間後に東日本大震災が発生。「原発事故は世界に課題を残しました。震災後は義援金募集活動などに奔走し、たくさんの人との出会いがありました」と振り返った。
 新会長に就任した熊田氏については、10年前の100周年記念式典の際には準備に尽力し、これまで女性の新会員増加にも貢献してきたことをあげ、「新しいアイデアを取り入れてくれる人物」と期待し、会長のバトンを渡した。
 同県いわき市出身の熊田氏は「米国だけでなく、世界に向けて福島の魅力を発信したい」と意気込む。この日は熊田氏から前会長の紙本氏に感謝の盾が手渡された。
 福島県出身者で海外で活躍した過去の偉人たちの中で、医学者の野口英世、歴史学者の朝河貫一と並び忘れてはならないのがカリフォルニアのライス・キングとして知られる国府田敬三郎氏とメンバーたちは口を揃える。
 夏に行われる恒例のピクニックでは、敬三郎氏の遺言で毎年500パウンドの米が寄贈されている。この伝統は50年間にわたって続けられており、ピクニックでは毎年、国府田ファームのもち米で作った赤飯がメンバーに振る舞われている。
 同氏の孫で国府田ファームを引き継ぐ国府田ロス氏も新年会に出席。初めて参加したというが「こうして祖父の故郷の福島県の人々と会うことができてうれしい。また来年も参加したい」と話した。


 赤ベコをモチーフにした南加福島県人会のロゴ

 同県人会は今年8月で110年を迎えるにあたり、新しいロゴの「赤ベコ」を作成した。デザイナーは県人会メンバーのやしろゆみこさん。
 赤ベコは福島県会津地方の郷土玩具で、1200年ほど前に会津地方の寺を建てる際、木材運搬を手伝う牛の中で最後まで働き通すことができたのが赤茶色の牛だったことから作られ、縁起物として長く親しまれている。
 熊田会長は「赤ベコの働く姿は、当地で一生懸命働いてきた日系人の歴史にオーバーラップするような気がして県人会のロゴに使うことにしました。赤ベコの後ろに描かれているのが、日系社会が歩んできた道です」と話し、メンバーに披露した。この精神が未来に引き継がれていく願いもこの赤ベコには込められている。

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