
東京シティカップを首の差で制し、優勝を飾ったハード・エーシーズ⑥

サンチアゴ・ゴンザレスが騎乗し優勝したハード・エーシーズ
ハード・エーシーズが優勝
接戦、首の差で制す
東京シティカップ(第8レース、ダート1・5マイル)は、総額10万ドルの重賞レース(GⅢ)、今年も強豪馬が出揃い白熱の展開となった。
レースは、3頭が並んでゴールに入り盛り上がり、サンチアゴ・ゴンザレスが騎乗したハード・エーシーズが、首の差で接戦を制し、賞金6万ドルを獲得した。
ウイナーズ・サークルでは、騎手と調教師、馬主などが勝馬を迎え入れ、関係者が鏡開きを行った。升酒で乾杯し、着物姿の女性が花を添えるなど、日本文化づくめで、勝利を祝福した。

大井競馬場のマスコット「うまたせ君」は、サンタアニタでも子供たちに大人気だった
サンタアニタ・パークのピーター・D・シーバレル特別企画担当役員は、大井との友好について「22年経ち、驚いている。互いに学び合うことがいい。今後ももちろん友好を深め、関係を強固にしたい」と希望。日本紹介イベントについては「日系社会の協力で今年もまた開いてもらい、初めての来場者を多く連れてきてくれた。われわれのお客さんを大いに楽しませてくれたことが一番うれしい」と喜んだ。
日本と日本文化を紹介
家族連れで賑わう

初めて体験するお茶を満喫するトニー、ジニー・フィゲロアさん夫妻(左端)
チャンネル5のニュースで同イベントを知ったという競馬好きの夫トニー・フィゲロアさんに連れられてジニーさんはロングビーチから、初めて競馬場に来た。野点を初体験し「生まれて初めてお茶を飲んだ。コーヒーよりも濃厚な味で、和菓子(まんじゅう)はほどよい甘さで、どちらもとてもおいしかった」と堪能。日本文化には、高い関心を持っているものの「なかなかふれる機会がないので、今日はいい体験ができ楽しむことができた」と喜んだ。競馬については「馬がとても美しく、とても激しく競り合い、興奮した」と話した。馬券の購入は「夫に聞いて、勉強してから」といい、次の機会でビギナーズラックを信じて「勝ってたくさんのお金を稼ぎたい」と述べた。

子どもたちが夢中になった、おもちゃすくい
「友好を深めるために」
主催者の鳥海さん

【写真左】宮城能松社中による古典琉球舞踊
鳥海さんは、サンタアニタ・パークの楽しみ方について、コンサートやバーベキューのコンテストなど、シーズンを通しさまざまなイベントを毎週開いていることを強調し「家族みんながピクニック気分で来て楽しめる。アメリカでは、競馬は一つのスポーツとして定着しているので、このきれいな競馬場を一度見に来てほしい」と願った。

日系少女のチアリーディングは、クライマックスで日の丸を広げた

「パーン」と打ち合う音が響いた剣道の実演

けん玉に興じる子どもたち