記念撮影におさまる加盟団体の代表者や来賓

 南加日本民謡協会は3月26日、モンテベロ市にあるクワイエットキャノンで毎年恒例の新春親睦会を開催した。およそ110人が参加する中、昨年に引き続きラーセン美奈子会長と役員の続投が承認され、同協会に加盟する団体のメンバーが民謡や民舞などを披露し、交流を深めた。【吉田純子、写真も】


三味線の音色とともに民謡を披露した松豊会のちびっこメンバー(手前)
 同会は1963年に南加日系商工会議所の文化部として活動を開始し、今年で54年を迎えた。南加地区で活動する民謡団体が加盟し、松前会、寿の会、竹嶺会、豊春会、菊田会、松豊会のほか、今年から菊田会ビスタが加わり、加盟7団体から成る。
 続投が決まり今年4年目となったラーセン会長は、「他のコミュニティー団体とも助け合い、伝統を守っていきたい」と語り、メンバーに団結を呼び掛けた。
 また来年は創立55年を迎えるにあたり、「みんなの日頃の練習の成果を発揮できる機会が作れたらいい」とも話した。
 同会は昨年9月にトーレンス市のアームストロング劇場で「秋の民謡・民舞ショー」を開催。その際、昨年4月に発生した熊本地震を受け、支援金として南加熊本県人会に1千ドルを寄付した。
 また10月に行われた南加日商の親睦演芸会にも会員多数が参加。今年1月には南加日商の新年会でコミュニティー功労団体の表彰を受けた。
 今年も9月10日に「秋の民謡・民舞ショー」の開催が予定されており、会員たちは発表の日に向け、これから練習に励むという。

日本の伝統芸能に魅了され寿の会のメンバーとともに民舞を披露するエクアドル出身のマーサ・ニシナカさん(手前)
 エクアドル出身のマーサ・ニシナカさん(寿の会所属)は民舞を習い始めて3年目。南加各地で毎年夏に行われるお盆祭りに行った際、盆踊りや浴衣の美しさに魅了され、「自分も同じように踊りたい」と思い、以来習い始めたという。「先生が作ってくれた着物を着て、日本独特のメイキャップをし、日本の伝統芸能を学ぶことができて楽しい」と話し、これからも民舞の練習を続けていきたいと話した。
 昼餐をはさみ親睦会では加盟7団体が民謡や民舞などを披露。最後は炭坑節の音頭にのってメンバーらが会場で輪になって踊り交流を深めた。

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