Eatadakimasu:LAのアイスクリーム特集!

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「Sweet Rose Creamery」の共同経営者のひとりでアイスクリーム職人の吉川志帆さん


 今ロサンゼルスはアイスクリームが熱い。LA市内の各地に次々とアイスクリーム店がオープンし、人々を誘惑している。おいしさの陰には日本人、日系人の姿があったり、ローカル素材にこだわるオーナーたちのひたむきな味への追究が伺える。今回はアンジェリーノに愛される人気店を紹介する。【吉田純子=写真も】


人気店の味を支える日本人女性
Sweet Rose Creamery
吉川志帆さん

チョコレートソースとホイップクリムが溶け合うストロベリーアイスクリームのサンデー

 ロサンゼルスの人気店としてアンジェリーノから愛されるアイスクリーム店「Sweet Rose Creamery」。2010年に1号店をオープンして以来、現在までにLA地区に5店舗と事業を拡大。人気の味を支えていたのはなんと日本人のアイスクリーム職人でした。
 Sweet Rose Creameryの共同経営者のひとりでアイスクリームの企画製造を手掛ける吉川志帆さんは静岡県静岡市で生まれ名古屋で育った。15歳の時にサンバナディーノの高校に留学。卒業後、1年ほどアートカレッジに通い、いったん帰国。2年後、カリフォルニア州オークランドにあるカリフォルニア美術大学に入学し、フィルムと彫刻を学んだ。
 卒業後は小さい頃から好きだった料理に興味を持ち、サンフランシスコのベーカリーに就職。そこで知り合ったのが現在のビジネスパートナーのゾウイ・ネイサンさんだった。
 ネイサンさんは夫のジョシュ・ローブさんとともにサンタモニカにある人気店「Huckleberry」や「Rustic Canyon」などのレストランを経営。Sweet Rose Creameryはそのレストラングループのひとつだ。
 ネイサンさんから頼まれ、吉川さんはその後Huckleberryでパン作りを担当。「しばらくしてジョシュから『アイスクリーム店をやらない?』と声をかけられたのです」
 そして10年にブレントウッドに1号店、その後サンタモニカ、ミッド・シティー、スタジオ・シティー、パシフィック・パリセーズに次々と店舗をオープンさせた。

素材へのこだわり

 

季節のフルーツいちごのアイスクリーム(上)と一番人気のミントチップアイスクリーム

「ローカルの食材にこだわり、熟して一番おいしい時に季節のフルーツのおいしさを味わってもらいたい」。吉川さんはアイスクリームの食材のほとんどをサンタモニカのファーマーズマーケットで仕入れている。
 幼少の頃から季節の野菜を畑で育てていた家族を手伝い、料理上手な母の影響で小さい時から一緒にキッチンに立って料理を作っていたという吉川さん。「両親が野菜を作っているのを見て育ったので、仕入れの時も小さい頃に培った感覚が生きていると思います」

 素材の味を生かすため、同店ではアイスクリーム一つひとつのレシピが違う。「砂糖やクリームの入れ方などもアイスクリーム一つひとつで違い、毎回すべてがオリジナルなのです」
 人気のフレーバーはミントチップ。「一番手がかかっているアイス」と吉川さんは太鼓判を押す。
 多くの店ではチョコレートチップは買ったものを使用するが、同店ではチョコレートチップも手作りだ。3種類のチョコレートとココアバターを配合し、すべて手で割っている。ミントもサンタモニカのファーマーズマーケットで仕入れたローカルのものを使用。茎が入ると渋みが出るため、茎をすべて取り除き、毎週20〜30パウンド使う。
 アイスクリームはすべて手作り。職人3人が朝3時半頃から夕方5時くらいまで、1日250リットルほど作る。


バニラとチョコレートアイスクリームを使ったバナナスプリット

 果物のアイスクリームはピューレ状になった材料は一切使わない。「なので毎回味が同じになるわけではなく、ピーチひとつとっても6月と8月のピーチとでは味が違います」
 常時あるフレーバーはバニラ、塩キャラメル、ミントチップなど9種類。そのほか季節ごとに旬の果物のアイスクリームを加え、店頭には約15種類ある。うち4種はミルク不使用のアイスクリームだ。
 トッピングのマシュマロのほかワッフルコーンも手作り。「手作りでないのはトッピングのカカオニブとチョコレート・スプリンクル、カラフルなチョコレートのトッピングのカーニバルだけです」。アイスクリーム以外のメニューはアイスクリームケーキ、アイスクリームサンドイッチ、フローズンバナナ、店舗によってはサンデーなど。

サンタモニカ店
826 Pico Boulevard
Santa Monica, CA 90405
(310) 260-2663 x 4

日系姉弟が営むアイスクリーム屋さん
「Kansha Creamery」
丸本ゆかりさん、たつやさん


Kansha Creameryを営む姉の丸本ゆかりさん(左)、弟のたつやさん


 姉の丸本ゆかりさん、弟のたつやさんが営む「Kansha Creamery」。2人の父は日系3世、母は日本人。サウスベイ地区で育った姉弟が地元でオープンしたアイスクリーム屋さんは、チャリティー活動が目的で始まった。


ミスターユニバーサル(下)とアールグレーのアイスクリーム

 ゆかりさんは東京都で生まれ、1歳の時にトーレンスに引っ越してきた。弟のたつやさんはトーレンス生まれ。以降2人はトーレンスで育った。
 「人を助ける仕事がしたい」。アルバイトをしながらチャリティー活動に参加していた2人だったがなかなか寄付を集めることができなかった。「だったら自分たちでビジネスを立ち上げた方が早いかもしれない」。そう思い立ち2015年2月にKansha Creameryを創業。
 Kansha Creameryではすべての商品を対象に、1スクープにつきその売上げの75セントが慈善団体に寄付される。毎年寄付する団体は変えており、今年は捨てられた子どもたちの救済活動をする韓国の教会「Kindred Image」をサポートしている。
 アイスクリーム作りは弟のたつやさんが担当。新鮮さと品質、ローカルの素材にこだわって作っており、トーレンスのウィルソンパークで毎週火曜と土曜に開催されているファーマーズマーケットで、季節ごとに旬の果物を仕入れている。


抹茶とバニラのアイスクリームが調和する一押しの抹茶パフェ

 抹茶、ほうじ茶、黒ごま、白味噌といちご、練乳とみかんなど日本らしさを意識したフレーバーが多く、抹茶や紅茶は日本の茶専門店「ルピシア」の茶葉を使用。
 「トーレンスという場所柄、客層は日本人、日系人も多く、抹茶やほうじ茶など日本らしいフレーバーも好評を得ています」とゆかりさんは話す。
 「Kansha(感謝)」というネーミングは「感謝の心を忘れないため、そして日本人の母が『感謝』という言葉をよく使っていたので付けました」と2人は話す。

18515 S Western Ave
Torrance, CA, 90248
(310)953-7110


「Salt & Straw」
小東京のお隣にオープン


ローズ(上)とラベンダーハニーのアイスクリームを持つアシスタント・マネジャーを務める日系人アリッサ・ミドリ・ウエノさん

 オレゴン州ポートランド発祥の「Salt & Straw」。ロサンゼルス地区にもビジネスを拡大し、小東京のお隣アートディストリクトにも昨年10月にオープン。現在LAにはアートディストリクト店のほか、ラーチモント、ベニス、スタジオシティー、ウエストハリウッドに計5店舗をかまえる。
 アイスクリーム作りに使う素材は出来る限りオーガニックにこだわり、LA近郊で作られているローカルの食材だけを使用。
 カリフォルニア州にはLA地区のほかサンフランシスコにも店舗があり、カリフォルニア州の店舗ではカリフォルニアのハッピー・カウ(牛)のミルクが使われている。


小東京のお隣アートディストリクトにある店舗

  LAにある5店舗のアイスクリームはすべてLA市内の工場で作られ、それぞれの店舗に送られている。
 クリーミーな味わいが特徴の同店のアイスクリームの秘密は、「脂肪分が多めなので砂糖は少なめ。大量生産せず小さなアイスクリームマシーンで少しずつ作るので、クリーミーで口当たりなめらかなアイスクリームに仕上がるのです」とアシスタント・マネジャーを務める日本人と米国人のハーフのアリッサ・ミドリ・ウエノさんは話す。
 常時ある12種類の定番フレーバーのほか、季節の果物を使ったアイスクリームは5種類。人気の定番フレーバーは塩キャラメルで、5月の季節のフレーバーではレモンやローズが人気。

アートディストリクト店
829 E. 3rd St.
Los Angeles, CA 90013
(213) 988-7070

Carmela Ice Cream
素材の風味豊かな味わい


ロサンゼルス店の店内の様子


 「Carmela Ice Cream」は2007年にオーナーのジェシカさんと夫でビジネスパートナーのザックさんがハリウッドのファーマーズマーケットでアイスクリームを販売したのが始まり。
 11年にパサデナに1号店、4年前にショッピング施設「グローブ」にほど近いラブレア地区に2号店、ウッドランドヒルズにも3号店がオープンした。

バラの花びらをそのまま入れたローズ・ペタル(左)と、塩キャラメルと抹茶のアイスクリーム

 同店のアイスクリーム作りはジェシカさんが担当。アイスクリーム店を始めようと思いついた後からアイスクリーム作りを学んだという。
 ブラウンシュガー・バニラビーンズ・アイスクリームなどクラシックスタイルのフレーバーのほか、夏はイチゴ、冬はシトラス系など季節の果物を使ったアイスクリームが自慢。
 ドライフルーツやあらかじめ冷凍してある果物は一切使わず、新鮮な果物のみ使用。ミントのアイスクリームもフレッシュなミントを仕入れ、ミルクとクリームを合わせて作る。
 「新鮮な食材がおいしさの秘訣です。素材の味をいかすため、当店のアイスクリームの材料はいたってシンプル。ミルク、クリーム、卵、砂糖、そして旬の果物など新鮮な食材だけなのです」と同店マネジャーのオリビア・チェンさんは話す。
 フレーバーは全50種類ほど。季節によって変わるが、店頭には常時12フレーバーほど並んでいる。
 着色料のほか遺伝子組み換え食品などは一切使わず、地元農家から仕入れた食材のみを使用。抹茶は前田園の抹茶パウダーを使用している。
 ギネスビールのアイスクリーム以外はすべてグルテンフリー。人気のフレーバーは塩キャラメルやオーガニックのバラの花びらをそのまま入れたローズ・ペタル(期間限定)、キュウリなど。

ロサンゼルス店
7920 W. 3rd St.
Los Angeles, CA 90048
323.944.0232

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