日系戦没者を追悼:エバグリーン墓地で式典

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メモリアルデー

亡き戦友の追悼式典に参加した日系2世の退役兵

サダオ・ムネモリ上等兵の像を背にスピーチするミッチェル・マキさん

 メモリアルデーの5月29日、全米各地で追悼行事が催される中、第2次世界大戦と朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争で戦死した日系兵士が多く眠るボイルハイツのエバグリーン墓地では「二世退役軍人協会」が主催する追悼式が催された。各退役軍人協会や非営利組織など日系諸団体の代表や遺族、かつての戦友、友人ら約150人が参列し、国家に命を捧げた犠牲者を弔った。

 今年で68回目を数えた式典は、第442連隊に所属しイタリア戦線で手榴弾に覆いかぶさって自ら犠牲になり仲間の命を救ったサダオ・ムネモリ上等兵を記念して建立された殉国碑前で行われた。名誉戦没者116人の名が読み上げられ、各スピーカーは戦前当時の排日の下、米国国家への忠誠を誓い、戦闘に参加し勇敢に戦った日系兵の功績をたたえた。16団体の代表が、1人ずつ献花し英霊を慰めた。
 「ゴー・フォー・ブローク・ナショナル教育センター」会長のミッチェル・マキさんが登壇し「退役兵のレガシー」について話した。同センターは、第2次大戦の

殉国碑の前で手を合わせて拝む千葉明・裕子総領事夫妻

日系2世兵の活躍を主にレガシーとして後世に伝える活動を行っており「家族を守り、国家のために従軍し、身を捧げたすべての日系人の活躍をたたえ受け継いでいく」と説明。「日本を祖先に持つ2世は、敵国との戦いのみならず、人種偏見にも立ち向かった」と称賛した。
 日系二世兵で編成した各部隊は、最前線に送られ激戦を繰り広げ、多くの犠牲者を出した。第100大隊、第442連隊と、MIS(陸軍情報局)は、その精鋭で勇猛な活躍が認められ、戦後66年が経過した2011年に米国最高勲章の議会ゴールドメダルが授与された。現在の年齢は90代がほとんどで、式典には杖や車いすに頼りながらも姿を見せ、亡き戦友の墓前で冥福を祈っていた。【永田潤、写真も】

殉国碑に献花する「南加日系婦人会」の川口利江さん

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