メトロの新たな路線案:小東京にも影響か

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メトロが発表したWSABラインのユニオン駅からハンティントン・パークのフローレンス通り/ソルトレイク通り付近の駅までの区間で、候補として現在提案されている4ルートの路線イメージ図(点線で表示)


 ロサンゼルスの小東京やアートディストリクト地区、ダウンタウン周辺地区を結ぶ20マイルにおよぶメトロの新たな路線建設計画をめぐり、現在工事が進められているリージョナルコネクター事業でも影響を受けてきた小東京の住民やビジネスオーナー、関係者らはメトロの新たな提案に懸念を示している。

 「West Santa Ana Branch (WSAB) Transit Corridor Project」とよばれる同計画は、LAのダウンタウンとバーノンやハンティントン・パーク、ベル、カダヒー、サウス・ゲート、ダウニー、パラマウント、ベルフラワー、セリトス、アアーテジアなどLA郡南東部の街をつなぐ路線として建設が提案されている。
 一方、およそ18億ドルの予算を投じて行われているリージョナルコネクター事業は2021年に工事が終了する予定となっている。関係者らは小東京では常に工事が行われている状況になるのではないかと懸念の色を隠せない。小東京ではリージョナルコネクター事業が開始された14年から、すでに多くのファミリー経営のビジネスオーナーや長きにわたりビジネスを営んできた店などが小東京を去っている。
 6月にメトロは公開ミーティングを開催し、地域環境に与える影響などをまとめる準備段階として、現在提案されている4ルートの計画案を公開し、関係者らに意見を求めた。意見の提出は今月4日に締め切られた。
 LA市のホセ・ウイザー市議をはじめ、小東京協議会(LTCC)、小東京実業者組合(LTBA)、小東京BID(Little Tokyo Business Improvement District)、アートディストリクトBIDが意見を提出した。
 WSABラインはユニオン駅から始まり、小東京周辺を通ってハンティントン・パークのフローレンス通り/ソルトレイク通りまでの路線案として現在提案されているのは①アラメダ通りを南方向に進む7・4マイルの路線②Vignes通りを南東に進む7・2マイルの路線③アラメダ通りに沿って延びる8・9マイルの路線④アラメダ通りとVignes通りへと進む8・1マイルの路線。
 ウイザー市議は、地下鉄の建設を通して小東京とアートディストリクトがさら便利になるのであれば、同計画を支持するとする一方、これら4つの路線案は利便性に優れた交通手段を提供するという同計画に対するメトロの基本方針を満たすものではないと強調した。
 WSABラインの現在までの計画ではユニオン駅から南東方向に進み、フローレンス通り/ソルトレイク通りの駅からさらに進み、最終的にはアーテジアのパイオニア駅までを結ぶ予定。【エレン・エンドウ、訳・吉田純子】

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