今年は、春から・・

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 新年も、そろそろひと月。アメリカンフットボールのリーグ優勝が決まった。2月4日のスーパーボウルはPatriotsとEaglesの対戦となった。会場地のチームVikings に出場してほしいと思ったが、思うようにはいかないものだ。
 先日、第2回Women’s Marchがあって、60万人ともいわれる女性がダウンタウンに集まった。その人々を見た、若くは見えない日本女性が「何を訴えているの? アメリカぐらい自由なところはないのに!」と言うのを耳にした。
 大勢が集まって道路を封鎖して何がいいの? と思う人がいてもおかしくはない。ただそれを聞いて笠谷和比古著「武士道の精神史」に頭がとんだ。
 前述書に記される武士道は「甲陽軍艦」「諸家評定」「可笑記」などに明文化されたものである。中に、家訓を記した書「七種宝納記」には、「女子といえども武士の家に生まれた以上は、男子と何ら変わるところはない。(省略)侍の娘である以上は、男に負けない程に武術を身につけておくべきだ。男女変わるところはない」と琴や三味線を習う時間があったら武具の名称を覚え、剣術のけいこに励めとある。女性による仇討も認められていた。徳川時代の三行半は、妻が自由を獲得するために夫から奪い取る離婚確認書。三行半を書かせれば暴力亭主から逃れられる、好きな人と一緒になれる。書かせるのは大変であっても、自由を得る方法はあった。
 武家でなくても、文学や歌舞伎・浄瑠璃などの作品に武士道という言葉が使われ、庶民にも広まる。文学を読むには、文字を読めなければならない。寺子屋など学ぶ場所もあった等々。
 「甲陽軍艦」に見る礼儀は、武士だけでなく町人・農民にも礼儀をもって接しなければならないとある。自由平等人権の考え方が、古くからあった日本に生まれたことを忘れてはいけないと思う。
 明治になってからの天皇への忠誠を武士道に解釈されたのが全てではない。本来の主君や上司を批判する諫言、庶民や経済に信用を重んじ、女性を差別しない武士道の普遍性、先人の知恵を誇ってもいいのではないかと思った。
 アラスカで大きな地震があったと報じられた。今年は縁起がいいのか・・【大石克子】

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