
ファンとのふれ合いを楽しむ永井さん(中央)

質疑応答で、ファンの感謝の言葉に笑みを浮かべる永井さん
1967年にプロデビューした永井さんは、画業50周年の記念アニメ化作品を昨年からリリースしており、キューティーハニー・ユニバースは、マジンガーZ・インフィニティー、デビルマン・クライベイビーに次ぐ最新作。
熱狂的なファンのスタンディングオベーションの拍手で迎えられた永井さん。作品のライブドローイングでは、キューティーハニーに加え、リクエストに応えてデビルマンも描きまた、じゃんけんゲームでは勝者に直筆サインポスターを贈る旺盛なファンサービスぶりで参加者を喜ばせた。

じゃんけんゲームでファンとのふれ合いを楽しむ永井さん
漫画家を志したきっかけは「4歳の頃、手塚治虫先生の漫画を見て、自分もこんな風に描きたいと思って、まねしたのが始まり」といい「自分が楽しいことは、喜んでくれる人がいると思っているので描いている」と信念を抱く。創作活動のエネルギーは「多くの映画を見ていて、自分の創作の元気の源になっている」。50周年のプロジェクトについて「魅力的なので、このシリーズを楽しんでほしい」と呼びかけ「100周年も愛される作品になればいいと思って描いている。100年まで描ける」と、力を込め万雷の拍手を浴びた。

「世界一のキューティーハニーファン」と豪語し、永井さんに質問するサルバトーレ・マローネさん(左)
1970年頃、サンディエゴで開かれた「コミコン」に手塚治虫さんと一緒に参加したという。その時と比較し「こんなにたくさんの日本のアニメ好きが増えるとは思わなかったので、すごく感激している」。今エキスポで、開場を待つ無数の来場者(4日間で延べ35万人)を目にし「日本のアニメを愛する人がこんなに増えたと実感した」と感慨深げに話した。

如月ハニーに扮し、色違いの同じコスチュームに身を包みポーズをとるファンのスワンソンさん(左)とキシビさん
バーレットさんは、初めて永井さんに会うことができ「朝から興奮していた。強い女性のキャラクターが好きなので、ナガイさんの作品がとても気に入っている」と述べた。
「キューティーハニーの強くて、おもしろくて、かわいいキャラクターが大好き」というキシビさんは22年間のハニーファン。「ナガイセンセーに会えて同じ部屋の中にいると思っただけで心臓が飛び出しそうだった。握手してもらって気を失いそうだった」と興奮気味に話した。「世界で一番優しい漫画家と思っていたが、実際に会ってみてそうだと確信した。今日からは、ナガイセンセーをドクター・キサラギ(如月博士、ハニーの生みの親)と思って、娘として生きていきたい」【永田潤、写真も】

【写真左】ライブドローイングを行う永井さん【同右】参加者はスクリーンに映し出された永井さんが描くキューティーハニーの写真を撮った