創立115周年を祝う:同郷パイオニアの意志、後世へ:志摩市の中学生6人招待

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南加三重県人会ピクニック

新聞を使ったゲームに興じる子どもたち

 南加三重県人会(太田勉会長)は8月26日、ブエナパークのジョージ・ベリス公園で創立115周年を祝うピクニックを開催した。一昨年G7が開かれた三重県志摩市より竹内千尋市長をはじめ、同市の中学校から選ばれた男子生徒6人を含む12人の志摩市訪米祝賀使節団が特別来賓として参加した。100人を超す参加者は、食事、余興、ゲーム、ラッフルなどを楽しみ、今日の同県人会の発展に尽力した同郷のパイオニアに思いを馳せた。

おにぎりやハンバーガーなどの食事を楽しむ参加者

 太田勉会長が開会のあいさつを述べ、来賓代表で99歳の三宅明己さんが「勤勉で道徳を守る三重県人、三重県人会なくして南加はありえない」と張りのある声で語り、115周年を迎えた同県人会へ祝辞を贈った。
 続いて南加県人会協議会会長の芥川さんが「志摩市からの移民は、かつてターミナルアイランドで漁業をしていた。互いの援助がなければ大変な時代だった。そのために県人会ができたと聞く。ふるさとと交流し、日本文化の普及に尽力された先人に感謝する」と述べた。
 志摩市使節団が紹介され、団長の竹内市長があいさつに立った。「甚大な被害をもたらした伊勢湾台風から来年で60周年となる。同県人会に義援金をもらい、復興の支えとなった記憶を若い世代に伝えていきたい」とした。
 一団の中学生6人は到着後5日間、県人会会員の自宅にホームステイし、小東京の全米日系人博物館(JANM)やLAの各所を回って日系人の歴史やアメリカの生活などを学んだ。生徒代表の同市大王中学校3年の玉川天くんは、ホームステイ先で厚い歓迎を受けたことに感謝の意を表した。
 一団の一人、辻野勝悟くんによると「6人は試験に受かり、今回の使節団に参加した」。

志摩市の中学生と生徒を迎え入れた三重県人会の会員ら。左端が太田会長

 志摩市教育委員会事務局学校教育課指導主任の高岸三枝さんは生徒の選考について、「志摩市の公立中学はもちろん、市外の私立に通う生徒でも住民票があれば応募資格を得られる。初回である今回は、希望者25人の中から最終的に小論文と面接試験で男子6人が選ばれた」とした。
 この使節団の開催は、「竹内市長のリーダーシップによるところが大きい」と高岸さんはいう。
 竹内市長は使節団の目的を「海外へ目を向けてほしいという思いが一番」と答えた。「若いうちに視野を広げる機会を与え、次の世代に受け継いでもらう育成事業。今回、三重県人会に受け入れ先になってもらったおかげで、子供たちにとってすばらしい経験となった」
 一団は県人会のボランティアが用意したハンバーガー、バーベキューなどを味わい、福岡県人会太鼓クラブ「鼓玄会」によるパフォーマンス、八巻空手道場の実演などを楽しんだ。学生時代アメリカンフットボールで鍛えていたという竹内市長は、空手のメンバーにタックルで挑むなどして会場を沸かせた。一団はその後、大谷翔平選手出場の試合観戦のためエンゼルス球場へと移動した。

シャケおにぎりをほおばる男の子

 ピクニックの後半には「運動会」と称した恒例の景品付きゲームも催された。2歳以下から大人まで、部門ごとに違う種目を準備。敷いた新聞紙の上を移動してゴールを目指す競争には、小学校高学年の子どもたちが参加し盛り上がった。
 三重県が誇る「井村屋」のあんこをたっぷり使ったかき氷も振る舞われ、ラッフル抽選会の後、115周年祝賀ピクニックは閉会した。【麻生美重、写真も】

志摩市の竹内千尋市長(写真中央)と志摩市の中学生

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