名前負け

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 かつてエンゼルス球団に松井秀喜選手や高橋尚成投手が在籍していた時に、日本人応援団との写真撮影会のお願いをして実現したことがあったために、今年の大谷翔平選手の応援の際にも同じようなお願いをしてみたのですが、見事に断られました。それだけでなく、「OTANI」ではなく「OHTANI」と記載するようにと、念を押されたのでした。考えてみれば確かに、かつての王貞治選手のユニホームの背中には、「OH」と記載されていました。またレッドソックス球団に大家という投手が在籍していましたが、読み方は「おおか」で、表記はOKAでした。なぜそれで良いのかと調べてみると、末尾音以外の長音の「O」は、表記しないというパスポート作成上のルールがありました。これには特例があって、「おお」という発音の場合だけは、「O」でも「OH」でも選択が可能だそうです。したがって大谷選手が「OHTANI」であることは問題ないのだと納得しました。私の知っている大谷さんは「OTANI」と記載するので、気をつけねばと思った次第です。
 そこまで考えていたら、テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝したとのニュースがありました。彼女は、「大阪生まれなので、大坂という苗字を名乗っている」とコメントしています。確かにスペルで書くと「OSAKA」で同じですが、漢字で書くと、「さか」の漢字が違っていることに気がつきます。これを調べてみましたら、大阪府もかつては大坂府だったそうです。坂の字は土にかえってしまうということから縁起をかついで、こざと偏の大阪に変更されるようになったのが江戸時代の後期から明治のはじめにかけてだそうです。苗字は江戸時代以前から存在するので、変更しない人もいたのでしょう。大坂なおみ選手の表記を大手メディアで間違えることはないようですが、ネットなどでは平気で間違えているので、これも気をつけたいものです。
 そんな自分自身の名前も非常に凝ったものであったため、存在感のない私は、よく『名前負け』と言われ、書き間違えられたものです。子供の頃は哀しい気持ちでしたが、今では笑い話です。【朝倉巨瑞】

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