原爆の日に平和祈願:美術と音楽がコラボ

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原崎の作品
「Hiroshima Black Rain」

 広島の原爆の日に合わせた世界平和を願う美術と音楽のイベント「平和への道、広島・長崎原爆の日」が小東京のウェラー・コート・プラザ(123 Astronaut E S Onizuka St.)3階のジャズクラブ「ブルー・ホエール」で8月6日(火)午後9時から開催される。

 イベントは、憎しみや悲しみを癒し、愛を広め、世界人類の平和を促進することを目的に、LAを拠点に活動するアーティスト原崎チホと、音楽プロデューサーで電子工学教授、ミュージシャンのマット・パイパーが主催する。
 原崎は鉛筆や絵の具の代わりに、ビニール、ダクト、和紙などの粘着テープを使用し、複雑で印象的な絵画を制作する。約2メートル四方の作品「Hiroshima Black Rain」はイベント当日のみの公開(他作品は同ジャズクラブで2カ月間展示)。
 国際的コンサートピアニストの本田素子と、受賞歴多数の作曲家でありCalArts大学教授のヴィニー・ゴリア、映画スコアを多数制作し、ハンス・ジマー(現在最も著名な映画音楽作曲家)とツアー中のドラム・パーカッション奏者のサットナム・ラムゴトラ、 マット・パイパーが斬新な現代ジャズ演奏を行う。
 原崎は「今から74年前に広島に原爆が投下され、その3日後、長崎に二つ目の原子爆弾が投下された。当時を知る被爆者が年々減る中で、この惨事をどのように後世に伝えるべきか」と問う。「未だ人類がこの破壊的な武器を作り続けているという現実にわれわれはどのように立ち向うべきなのか。人間は、憎しみ苦しみを減らし、愛と癒しを奨励することも知っている」と強調。「ともに世界平和を願えれば幸い」と語り、イベントの参加を呼びかけている。
 イベントの入場料は15ドル。詳細は電話818・454・4647。

 原崎チホ 静岡県出身。彫刻家の叔父、杉村孝の人生観と芸術概念に多大な影響を受ける。渡米後、日本人女性芸術家としての人生の目的を見出す。「テープアート」は現代アートとして広まりつつあるが、一般的なビニール粘着テープで、木版画や切り絵のような日本伝統芸術をほうふつとさせる技法は異彩を放つ。

 本田素子 国際的コンサートピアニスト、作曲家。総合的な音楽へのアプローチで独特のサウンドを生み出す。「巧みな技術と熱情的で想像力豊かな精神」で、観客を現代音楽の固定観念や境界を超越した世界へと導く。

ヴィニー・ゴリア
高名な木管楽器演奏者。評論家や音楽ジャーナルの読者によって毎年「ベスト10」に選ばれてきた、受賞歴多数の作曲家。 2006年、ジャズジャーナリスト協会特別功労賞受賞。09年、現在教導中CalArts大学のミシェル・コロンビア作曲初代会長に任命される。

サットナム・ラムゴトラ
ドラム、パーカッション奏者、作曲家。 「ダンケルク」、「インセプション」、「ブラック・ホーク・ダウン」、「ライオンキング(2019)」など多数の映画スコアを制作。 タブラ、フレームドラム、 パーカッション等の幅広い楽器を使用し、珍重な音楽的センスと巧みな演奏で知られる。 べック、スティング等の有名ミュージシャンと共演。

マット・パイパー
多楽器演奏者、音楽プロデューサー、大学教授。弦楽器演奏に加え、電子効果を革新的に使用し、実験的電子音楽を制作。Los Angeles College of Musicで、合成電子工学を指教。 このイベントではダブルベースとバンジョーを演奏予定。

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