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二世週祭、静かに閉幕:街頭音頭でフィナーレ

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櫓の上で三本締めを行う(左から)ヤマハタ委員長、ヨシナガ女王とコート

 真夏の小東京を祭り一色に染めた第79回二世週祭(デイビッド・ヤマハタ実行委員長)は18日夜の街頭音頭でフィナーレを飾り、直後の閉会式をもって静かに幕を閉じた。「ファイアー・アップ」のテーマの下、成功を期して「二世週祭を盛り上げろ」と士気を高めた委員長は、祭りの成功を誇りながらも早くも来年の80回記念に向け準備に入るといい、気持ちを切り替えた。【永田潤、写真も】

パレードで手を振るグランドマーシャルの三宅明己さん(左から2人目)と家族

 祭りの公式行事の先陣を切ったベビーショーで各部門のかわいらしい王子、王女が誕生し、第1、2週の週末に行われた本格的な祭りへ弾みをつけた。コロネーションではジュリ・ヨシナガさんが新女王に輝き、祭りの呼び物グランドパレードは日系社会を中心に100を超える個人と団体が胸を張って行進、祭りは佳境に入った。 
 同祭が表彰する最高の栄誉であるグランドマーシャルには祭り期間中に100歳を迎えた三宅明己さんが選ばれ、パレードでは「皆さんの大きな応援と激励をいただき感無量」。表彰晩餐会の日が誕生日にあたり「これは偶然かもしれないが、日系社会から1世紀長生きしたご褒美をもらった奇跡」と、素直に喜びを表現した。晩餐会の謝辞では主催者から2分以内で済ませるようにと指示されたが、ついつい熱が入ったいといい、お得意の熱弁を振るった。スピーチの最中に「三宅さん!三宅さん!」と連呼され、スタンディングオベーションが1分ほど続き「ビックリして『貢献してきたのかな』と自分に問うたが、とても光栄に思った」と語っ

二世週祭でバザーを開いた地域団体表彰の南加日系婦人会

た。元気に活動する100歳に敬服する日系社会のメンバーから「三宅ウィーク」と称されたように「この1週間は、感動の連続だった」と各方面からの祝福に対応しきれなかったことをわびながら「年に負けないように動ける間は、頑張って日系社会の役に立ってこの恩返しをしたい」と抱負を述べた。
 フランセス・K・ハシモト地域団体表彰は、北米沖縄県人会と南加日系婦人会が選出された。沖縄県人会のエディ・カミヤ会長はパレードに夫人と表れ、今年創立110周年を祝うことを強調し、沖縄文化の紹介に引き続き努めることを誓った。婦人会の逸子ラモス会長は、今秋に創立115周年の記念祝賀会を開くにあたり受賞は「とてもありがたく光栄で今後の励みになる」と謝意を表した。会員皆で沿革を読み、原点に返り心を一つにし「あらためて、婦人会の115年の歴史の深さと社会的役割の大切さを思い知った。偉大な業績を残してくれた先人に敬意を表して会員一同、歴史に恥じないように精進したい」と誓った。
 実行委員長賞は、ともに今年他界し米国での日本文化の普及、発展に大きな貢献を果たした茶道裏千家名誉師範の松本宗静師と、日本舞踊の三條勘菊師が

ハイファイブでファンひとり一人を見送る美 少年のメンバー6人

選出された。後を継いだ弟子たちは弔う形で、茶道のデモンストレーションでお客をもてなし、グランドパレードでは先頭を切って踊りの社中をリードし、それぞれの恩師に捧げた。
 日系社会の礎を作ったパイオニア賞は小山信吉さんら他3人が受賞、パレードには次世代の活躍に期待が寄せられる4世、5世の孫たちとオープンカーに乗って、鈴なりの沿道の人々に笑顔を振りまいた。
 日本からの特別ゲストのジャニーズのアイドルグループ「美 少年」。日系社会への顔見せのミニコンサートを皮切りにパレードに参加そして、高野山別院でのコンサートを開き旋風を巻き起した。別院はジャニーズ元社長で先月9日に他界したジャニー喜多川さんの父の諦道さんが主監を務めた。公演は、生前のジャニーさんの希望によるもので、メンバー6人は絶唱で恩師の遺志を継ぐとともに、二世週祭への2度目の参加を誓った。

テーマ通りに祭りは熱狂
ヤマハタ委員長とヨシナガ女王

祭りを成功に導き笑顔のヤマハタ委員長(右)とヨシナガ女王

 ヤマハタ委員長の「二世週祭を盛り上げろ」のかけ声通りに祭りは熱狂。ヨシナガ女王とコートは、訪れた各所で愛嬌を振りまき伝統の祭りに花を添えた。
 ヤマハタ委員長は、自らが掲げたテーマ通りに祭りを成功に導いたことに胸を張った。「日本文化の展示や実演など各イベントに大勢の人々が来て、大勢の人々に支えられて、応援が絶えることのない日系社会にとってインパクトのある祭りになった。若者の参加が目立ったことが一番うれしい」と喜んだ。
 委員長を続投する来年は80回の記念に当たり「大きな年になるので、特別な企画で祝いたい」と意気込み、早くも計画しているという。青森の本場からねぶたの一団を招くことを明かし、パレードはねぶたが映える夕闇にスタートする意向を示した。
 ヨシナガ女王は戴冠後。公式行事にコートを率いて参加した。来場者から声を掛けられ、コミュニティーからの期待の大きさと責任の重さを感じたという。平日は、二世週祭のスポンサーや長年にわたって協力を得ているビジネスや非営利団体など支援者30カ所以上へのあいさつ回りで、今まで経験したことのない

小東京のシンボルの一つの櫓を背景に街頭音頭で輪になって踊る一般参加者

忙しい1週間を過ごしたという。「どこを訪れても歓迎され尊敬されて、とても光栄に思う。活動を教えてもらい、その役割の重要性を知るなどし、とても有意義な面談をすることができた」と語った。
 南加の外にも活動の場を広げ、ハワイ、サンフランシスコ、そして日本の名古屋を訪をれる親善大使の役割を担う。「他の日系社会を訪問することに今から興奮している。交流をさらに深める努力をしたい」と話した。これからの1年の任期について「われわれメンバー7人にとって、一生に一度の貴重な経験になると思うので、活動を楽しんで日系コミュニティーのために全力で奉仕したい」と抱負を述べた。

高野山でコンサートを開いた「美 少年」

米国書道研究会は2日間の書道展で計3回の模範実演を行った。写真は「香露」を揮毫する生田博子会長

大作1点を含め30作品を披露したいけばな教授会の展示

茶道裏千家淡交会ロサンゼルス協会による実演と呈茶。2日間にわたり14社中が各1席披露した

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