シリーズ2弾「ザ・テラー:Infamy」放送開始:日系人強制収容所題材のホラー

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JANMで試写会、タケイら参加

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レッドカーペットで撮影に応じる出演者、後列の右から3人目がジョージ・タケイ、6人目がデレック・ミオ、8人目が祐真キキ、8人目が井上英治

 第二次世界大戦中の日系人強制収容所を題材にしたホラー作品「ザ・テラー:Infamy」の放送が12日、全米で始まった。 これに先立つ6日、出演者と関係者を招いた初回放送の試写会が小東京の全米日系人博物館(JANM)で開催された。会場前に設置されたレッドカーペットには、出演者や関係者が次々と訪れ、制作と出演のジョージ・タケイ、ドラマ「ウエストワールド」などへの出演で知られる祐真(すけざね)キキ、主演のデレック・ミオらがカメラのフラッシュを浴びた。

そろいの法被で試写会に参加した「ターミナルアイランダーズ」

 ドラマ初回の舞台はロサンゼルス港に浮かぶ人工島ターミナルアイランドにかつて存在した日系人居住区。
 制作総指揮のアレックス・ウーは、1940年代当時の写真や資料を基にリサーチを重ね、ターミナルアイランダーと呼ばれる島民の子孫らから情報を収集。実存した「ミオ・カフェ」を始めとする当時の街並みはもちろん、人々の生活の様子に至るまでリアルに再現するよう努力した。
 ウーは製作時を振り返り「オーディションにやってきた俳優の苗字が、リサーチで使った写真に写る『ミオ・カフェ』と同じだとスタッフに聞かされた。まさかと思ったが、本当にデレックの家族(曾祖父)が経営していた店だった」と試写後のQ&Aで明かした。ミオの両親や兄弟も会場を訪れ、最前列で鑑賞した。

Eiji Inoue as Hideo, George Takei as Yamato-San, Shingo Usami as Henry Nakayama- The Terror _ Season 2, Episode 2 – Photo Credit: Ed Araquel/AMC

 日系人強制収容所を扱った作品自体少なく、ましてやホラーで語られるのはこれが初。関係者によると「ターミナルアイランドの日系人漁師が描かれることもかつてなかった」という。
 「ターミナルアイランダー」のグループは、そろいの法被を着込み試写会に参加した。制作段階で協力し、完成試写会を心待ちにしていた。「とても楽しく鑑賞した。当時の街並みを知るのは80代以上の自分の親世代だが、おそらく、かなり忠実に再現されていると思う」「この先どうなるのか早く知りたい。次の放送日まで待てない」と感想を述べた。

セットでディレクターズチェアに座り休憩中の井上(本人提供写真)

 アルハンブラ在住の日本人俳優、井上英治はこの作品のキーパーソン「ヒデオ」を演じている。目をむき出し天を仰ぎ見る豹変したヒデオのイメージは、ホラーの好きな大衆の関心を一瞬で引き寄せるだけのインパクトがあった。
 昨年6月のオーディションで配役された井上は、決定の連絡を受けた時のことをこう語る。「知人との昼食の最中、マネジャーから電話で知らされた。嬉しくて思わず立ち上がり声を出したのを覚えている。キャストされて涙が出たのは初めて」
 年が明けカナダのバンクーバーでクランクイン。2歳の娘と妻を残し、単身赴任で撮影に臨んだ。数日から数週間、短い時には日帰りでバンクーバーとロサンゼルスを往復することも。

僧衣について情報提供した禅宗寺の小島秀明住職(右から3番目)、高野山米国別院の林竜禅開教師(左隣)と写真に納まる衣装部のメンバー

 夜中に屋外で氷点下の中続いた撮影は過酷そのものだった。重要なシーンの撮影で最後のカットがかかり「OK」が出ると、「スタッフばかりかエキストラの人たちまでスタンディングオーベーションしてくれた。やりきった気持ちでとても感激した」と語る。
 AMC「ザ・テラー:Infamy」は毎週月曜日の夜9時にAMC、Apple TV、ROKUなどで放送中。日本を含むアメリカ以外の国と地域では、アマゾンプライムが配信する。詳細はAMCホームページ―
 www.amc.com

【麻生美重、写真も】

試写後のQ&AでABCテレビアンカーのデイビッド・オノさんから質問を受ける制作総指揮のアレックス・ウーさん、ジョージ・タケイ、デレック・ミオ

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