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「あさひ学園」創立50周年:3千人参加し節目祝う

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4校合同で記念大運動会

力を合わせて綱を引くサンタモニカ・トーレンス校の児童

 創立50周年を迎えた日本語補習校の「あさひ学園」(幼稚部〜高等部の児童・生徒数1308人)がこのほど、4校合同の記念大運動会を開催した。サンゲーブル校が使用するサウス・エルモンテ高校のグランドに家族や友人、関係者を含む約3千人が集まり、秋晴れの下50年の節目を共に祝った。

あさひ50の人文字を作る子どもたち

 オレンジ、サンゲーブル、サンタモニカ、トーレンスの各校ごとに色違いのTシャツを着て集合し人文字を作って撮影する初の試みが始まった。子どもたちが決められた位置に立ち「あさひ50」の文字を形作ると、カメラ付きのドローンが上空へ飛びシャッターを切り始めた。子どもたちはドローンを見上げ手を振ったり声を出したりして大盛り上がり。40分程かけて撮影は終了した。

応援合戦を繰り広げる高等部の生徒

 テントや敷物を持ち込む例年の運動会とは異なり、この日、家族や友人らはスタンドから子どもたちを応援。離れた位置から「どれが自分の子かわからない」と笑いながらも、保護者はわが子の姿を追ってカメラのシャッターを押し続けた。
 開会式では同学園の小川雅弘校長が「50周年という記念すべき運動会を4校合同で迎えられた」と喜びを語り、競技に臨む子どもたちにエールを送った。

選手宣誓をする坂本晴さん(左から2人目)

 学校代表4人による選手宣誓、全校でのラジオ体操に続き、高等部生徒が力強い応援合戦を繰り広げた。幼稚部の愛らしい「妖怪ウオッチ」ダンスのほか、玉入れ、玉転がし、徒競走、綱引きなど、日本の運動会で行うような馴染みの種目が続く。

カゴに向かって必死に玉を入れる2年生

 全種目のトリを飾る4校対抗リレーでは、走者や応援席にこの日一番の熱気がみなぎった。サンゲーブル校代表走者で中学部2年の田中ケビンさんはリレーを終え「学校対抗だったのでいつもよりももっとやる気が出たし楽しかった」と振り返った。
 今回の運動会では特別に、体育館やカフェテリア、中庭などが解放され、フードベンダーや日系企業のブースも設置。子どもたちは競技の合間にゲームや食べ物のブースに並び、例年の運動会とは違った雰囲気を楽しんだ。

玉転しで想像以上に苦戦を強いられる男女児童

 開会式で選手宣誓をしたサンタモニカ校の坂本晴さんは「中学部3年生の年に記念運動会を経験できて嬉しい」と述べ「日本語ができると便利なので卒業後も勉強を続けたい」と抱負を語った。
 小川校長は「『あさひ50』の人文字の中に自分がいる。このことは子どもたちの記憶に残り、将来、友人らと写真を見ながら語り合うことにもつながるだろう」「子どもたちは楽しそうにしており、各校の団結も感じられた。予想以上に良い運動会になったと感じる」と話し、関係者や保護者らの尽力が奏功したとも語った。
 サンタモニカ校父母の会の金子泰久会長は「参加人数が多いことが心配されたが、けがもなくスムーズに進んで安心した」と笑顔。
 同学園の岩井専務理事によると、1万数千人の同窓生を送り出してきた歴史の中でも4校合同の運動会は初めてのこと。3年前に準備を始め、寄付を募り、3千人収容できる場所の選択や安全確保の方法など、理事会や父母の会と共に話し合いを繰り返してきた。
 岩井氏は運動会がつつがなく終わったことへの謝意を表した上で、51年目以降の同学園のあり方を「文科省の学習指導要領もボーダーレスをより意識した内容に改訂になる。あさひ学園はこれからもグローバルな子どもを育てていくよう努力する」とし、学園方針のさらなる継続を誓った。【麻生美重、写真も】

騎馬を作り優勝を喜ぶオレンジ校の生徒

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