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認知症対象の施設がオープン:レガシーズ・メモリーケア

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さくらガーデンズ

鏡開きを行った(後列左から)小西施設長、サンティアゴ氏、 ティマーマンス氏、松尾主席領事、山﨑氏、マレス氏、(前列)ヤマウチ氏

 ボイルハイツの高齢者居住施設さくらガーデンズで10月15日、認知症患者専門の棟「レガシーズ・メモリーケア」の開設を祝う式典が催された。コミュニティーの代表や関係者約70人が会し、さくらガーデンズの敷地内に新たにできた施設を共に歓迎した。

謝辞に立ちグランドオープニングを喜ぶダニエル小西施設長

 ダニエル小西施設長は「3年前に計画が始まり、8月から入居者を迎えている。ようやくコミュニティーにお披露目ができて光栄」と顔をほころばす。
 来賓あいさつでは、両施設を運営するノーススターのリック・ティマーマンス営業部長、在ロサンゼルス日本総領事館の松尾浩樹領事、ボイルハイツや小東京を含むロサンゼルス第53議会地区選出のミゲル・サンティアゴ加州下院議員などが祝意を伝えた。サンティアゴ氏は「第53地区にひとり暮らしの高齢者はおよそ2万7千人いる。高齢者へのサービスをさらに推し進める必要がある」と力を込めた。その後、サンティアゴ氏は小西施設長へ表彰状を贈呈した。

モデルルームを見学する参加者

 ロサンゼルス市議会第14区のホゼ・ウイザー議員の代理で出席したエスター・マレス氏からも表彰状が贈られた。
 続いてアルハンブラのゲイリー・ヤマウチ元市長、南加日系商工会議所のジェフ山﨑元会頭などが加わり鏡開きが行われた。
 レガシーズ・メモリーケアの定員は23人で、個室や相部屋に分かれている。認知症患者の介護を専門とするケアギバーが24時間配置され、准看護師(LVN)も勤務。施設利用者のそれぞれの症状に合わせたサポート、介護を提供する。

ダイニングエリアを訪れ説明を聞く参加者

 アットホームな雰囲気を持つさくらガーデンズにちなみ、レガシーズ・メモリーケアも温かみのある内装を施した。病院や介護施設のイメージとは異なる「家にいるような居心地」を強調した作りで、備え付けの家具も家庭にあるようなデザインにそろえた。「こうした環境で、できる限りケアギバーに頼らない生活を継続してほしい。そうすれば症状が軽くなることもある」と小西施設長と伊東信広報部長は口をそろえる。
 施設の一般的なサービス内容は、ケアギバーが薬の管理、食事、洗濯や掃除などをサポート。必要に応じ栄養や食事の管理にも対応する。さまざまなアクティビティーをそろえて施設利用者が充実した生活を送るよう取り組む。
 1930年代の地中海様式の建築物を改装した同施設は鯉の泳ぐ池や日本庭園に隣接する。外部からの侵入はもちろん、入居者が施設外へ出てしまうのを防ぐシステムも完備されている。
 最近入居したという女性利用者は、車椅子に座りケアギバーの歌う童謡に耳を傾けていた。日本語を話す記者が通りかかると、こちらを向き手を伸ばして記者の手を力強く握りしめた。 日本語が聞こえると表情に変化が現れ、記者の問いかけに認知症を患っているとは思えないほどスラスラと日本語で答えた。
 さくらガーデンズの特徴である「日本文化の重視」は、レガシーズ・メモリーケアの施設利用者とその家族に安心感を与える要素の一つとしてこれからも継続される。【麻生美重、写真も】

レガシーズ・メモリー・ケアの開設で祝辞を贈るサンティアゴ氏    

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