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捨てることは、得ること

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 師走になると、誰でも少しは部屋のモノを整理しようと思うものです。何年も着ていない服や、読もうと思って重ねている本、記念に買ったりもらったりしたモノ、若い時分からの書類は何年も開けていない箱に大事に保管してありませんか。
 買い物でもらったクーポンやレシートも、いつか日の目を見るときがあるかもしれないと思いながら、数年も溜まっていることはありませんか。
 高い買い物として購入したモノは、余計に捨てることが惜しくなります。苦労して働き、時間をかけて見つけた愛着や歴史が思い浮かぶからです。ですが、一年も着ていない服は、今後も何年も着ないのが普通です。着ていないなと思ったら、売ったり寄付をして、「ご苦労様」という気持ちを伝えてから、自分の身の回りから解放してあげましょう。
 『ぼくたちに、もうモノは必要ない』(佐々木典士著)では、このように教えてくれます。「モノを捨てる大きなポイントは、『今』自分に必要かどうかだ。『いつか』という未来のためにモノを備えていても、ほとんどがムダになってしまい、『かつて』という過去にいつまでも執着すると、モノは際限なく増えていってしまう」と警鐘を鳴らします。過去に執着すれば、現在も未来も入るスペースを失うからです。それは物理的な意味でもそうですが、心のスペースも減らしていることになるのです。
 ですから、いつかの必要のために購入しておくという考えは止めるべきかもしれません。未来に必要なものは必要な時に購入する癖を付けるだけで、部屋のスペースも気持ちのスペースも余裕ができるのです。大事なのは現在です。私たちは、「今」の時間を一秒ごとに消費しているのです。「捨てることで得られるものは想像以上にたくさんある。時間、スペース、掃除のしやすさ、自由、エネルギー」(同書)などです。モノを溜め込むということは、それらの自分にとってかけがえのないものを手放すことになるのです。ですから、捨てるということは、自分に必要な時間やスペースや心の余裕を得ることになるのです。【朝倉巨瑞】

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