コロナ禍をしばし忘れて

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 毎日、毎日が忍耐の連続だ。外出を制限され、家の中に閉じこもってフラストレーションはたまり、頭がおかしくなることもある。まん延する新型コロナウイルスの影響で、市民はかつてない不自由な生活を強いられている。極力避けなければならない外出だが、食料品の買い出しはやむを得ない。
 いざ、気合いを入れて「感染危険地帯」とも思えるスーパーへ行くと物々しさを感じる。マスクにゴム手袋姿の買い物客が係員に入場を厳しく制限され、感染防止のために一定間隔を保ちながら長い列をなし、カートのハンドルは除菌作業が行われている。買い物客は他の人が保菌者だと警戒して身を守るために、互いに人の密集を避けているのが分かる。
 大統領は5月1日を目指した経済活動再開にやっきになっていたが、感染の拡大を抑えることができていない現状では、押し通すことはできなかった。州によって状況が異なるため、判断は各州知事に任せるのが当然の決定。カリフォルニア州知事が「政治的な理由で経済活動を再開すべきではない」と強調していたが、その通りになって安心した。
 感染者が増え続けている日本が気になる。朝の通勤時や休日の繁華街の人混みをニュースで見て心配していた。そして他国に遅れてようやく緊急事態宣言が出され、人通りは極端に減り改善された。それでもまだ措置は自粛のせいか、ちょろちょろと出歩いているのが気がかり。
 こんな不穏な中で、アーティストが社会を明るくしようと頑張っている。インターネットを使った動画の配信が人気を呼んでいる。自宅から演奏を披露し、中には他の場所と結んだコラボレーションもあり、茶の間では大きな拍手が湧き起こっているだろう。
 在宅勤務中の会社の打ち合わせは、ほとんどがアプリを利用したネット会議を行っている。このアプリは会議のみならず、セミナー、礼拝など幅広く使われている。日本では飲み会が、中止された花見気分で行われて、それを倣いLAの日本人の友達が呼び掛け、今週末にバーチャル飲み会に参加しようと思っている。コロナ禍をしばし忘れて、楽しみたい。【永田 潤】

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