マスクの習慣・その2

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 前回のコラムで、アメリカにおけるいまだ恒常化されていない一般人マスク着用の習慣に関して記した。約1カ月後、今回はその変わりようを伝える。
 先日、食料品を買い出しに近所のスーパーに出掛けた。入り口で長い列が、最低2メートルほどの間隔を空けている。なるべく目を合わせずに、無駄に喋らず、ウロウロ迷うお客さんがいたら、列の最後尾を手で示すぐらいで、じっと静かに順番を待つ。20分ほどで中に入れた。
 人種にかかわらず約40%の人たちが、マスクや手袋、ゴーグルやメガネをかけていた。急に浸透した姿を見て驚いたが、正直嬉しく思った。日本のようにその必要の利点を理解してもらっているのだと。
 顔が見えないと不気味な疑惑のイメージが漂うとして、アメリカではマスク着用の習慣が根付かなかったが、もうそれどころではない。生死に関わる危機を感じ、安全第一の非常事態の現れだ。
 屋内は空気を循環させるためか冷房がガンガン効いており極寒。人々が黙ってテキパキ動き異様な雰囲気。だが、半袖半ズボンでマスクなし、手袋なしで、絶えず喋りながら走り回る若いカップルも。周囲からの冷たい視線もお構いなしのようだ。
 医療従事者へは、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)下部組織のアメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)認可のN95マスクの着用が勧められている。ガイドラインによると、マスクがない場合は最後の手段として、患者の世話に、手作りのマスク(例えば、バンダナやスカーフ)を使ってもよい、と掲載してある。
 トランプ大統領も、一般人向けにマスクが手に入らなかったら、スカーフを使え、と堂々と幾度となく発言。どうせなら毎日行われる記者会見の席で、自らデモンストレーションをやってほしい。西部劇の銀行強盗のような格好をアップで見せて、国民に、安全性をアピールし、大丈夫だと意識改革をビジュアルで説得すべきだ。
 今こそ、世界中の人たちと力を合わせ、再び平和な社会が復興することを心より願っている。皆さんもお気を付けくださいませ。【長土居政史】

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