新型コロナウィルス禍(わざわい)に思う

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 武漢で発生し世界に広がったコロナ禍で街から人影が消えました。初めはタカをくくっていた日本も、横浜に寄港したクルーズ船を足止めし、2週間の船内隔離を実施しましたが、かえって船内感染が広がり多くの感染者を出しました。徹底した検査の必要性が叫ばれる中、韓国やドイツに比べると検査数は上がりません。検査で感染者を割り出し、実態を知らねば有効な手も打てないではないか、海外の友人からは日本の手ぬるさを歯がゆがるメールも届きます。
 3月の一斉休校に続く国や東京・大阪などの外出自粛要請で、ようやく政府も地方自治体も本気で取り組み始めたようです。「これは自分ファーストで、すべては金の世の中と格差を拡げ、弱者が苦しむ人間社会に下した神の罰だよ」という友人もいます。ここまで拡がりパンデミックが宣言された現状では、国や人種は関係なくウイルスまん延との戦争です。
 初期の段階では、若い人はかかりにくいとか、かかっても比較的軽症だとか言われましたが、次第に若年層にも広がり、病状の進行が早いことも明らかになりつつあります。自国ファーストなどと言っている場合ではなく、国を超えて情報を交換し、ワクチンの開発や治療法の確立が急がれます。当面は外出を控えて人の集まる場所を避け、こまめに手洗いや消毒やうがいを励行して「自分の身は自分で守る」しかありません。初期には韓国に感染が広がりましたが、徹底した対策で押さえ込みに成功しつつあります。初期の段階で徹底した手を打つことが有効だと分かったのです。
 深刻なのは未だに収束の見通しが立たないことです。そして人の流れが途絶えて生産や貿易が滞り経済的な大不況が世界規模で起きることが予想されます。しかもこの感染症爆発は将来何度も起きるかもしれないのです。だからこそ、その対策をしっかりと記録し、世界規模で対策のノウハウと協力体制を築かねばならないと思うのです。もしもこれが神からの試練なら、それに応えて国際連携を真剣に考える機会とするべきでしょう。禍を福に転じられるか、人間の知恵が試されています。【若尾龍彦】

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