抗議活動を取材中に逮捕:ラジオ局のアジア系女性レポーター

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逮捕され手錠をかけられるKPCCのフアン・レポーター

 非営利公共ラジオ局NPR(National Public Radio)の南カリフォルニア会員局であるKPCCの女性レポーターが12日、リンウッドで取材中に逮捕された。コンプトンで警察官2人が銃撃された事件の後に起こった抗議活動を取材していた。CNSが伝えた。

 警察の活動を妨害したとして警官数人から地面に体を押し付けられた末に逮捕されたのは、アジア系女性レポーターのジョジー・フアンさん。当局はフアンさんは身分を名乗らなかったと主張したがフアンさんは首から記者証を下げていた。
 撮影された動画には、自分は報道関係者だと繰り返し叫ぶ声と、苦痛を訴える声が記録されている。フアンさんは翌朝に拘留を解かれたが、体には目に見えるアザやすり傷を受けたという。
 KPCCは「フアン記者は仕事をしていただけ」と、声明で事態に抗議し、「同記者の逮捕は、警察官と報道記者の間で起きている最近の一連の摩擦の最新の出来事だ。ジャーナリストは公正、正確かつタイムリーなジャーナリズムを提供する重要な仕事の従事者であり、報道ができなければ民主主義は危機に瀕する」と訴え、記者への謝罪と容疑の取り下げを要求している。
 また、プロフェッショナル・ジャーナリスト協会も逮捕を強く非難し、「同局の有色人の記者が民権運動の取材中に不当に取り扱われ負傷する事態は少なくとも今回で2回目である」と指摘した。
 リンウッド地区を管轄する郡スーパーバイザーのマーク・リドリー・トーマス委員は事態を受けて郡関係者に調査を指示した。
 フアン記者は日系米国人コミュニティーの取材も多く担当し、最近では昨年12月にロドニー・カゲヤマさんを偲ぶショーグン・サンタのストーリーをレポートし、KPCCが放送した。【訳=長井智子】

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