タナカ氏に旭日双光章授与:日米間の友好親善に寄与

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叙勲伝達式

 

伝達式で武藤顕総領事(右)から旭日双光章を授与されるタナカ氏

在ロサンゼルス日本総領事館は、令和2年(2020年)秋の叙勲受章者で、元オレンジコースト・オプティミストクラブ会長のグレン・タケオ・タナカ氏に対する叙勲伝達式を15日、総領事公邸で行った。タナカ氏は日米間の友好親善に寄与したことが認められ、武藤顕総領事から旭日双光章が授与された。

 タナカ氏は、40年以上にわたりオレンジ郡アーバインで農業経営を通じて高品質な野菜や果物を提供してきたばかりでなく、都市近郊にある利点を生かして子供たちへの食育や農園を開放した収穫ツアーなど、地域活動にも貢献している。また、東日本大震災の被災農家や被災地域で農業を志す学生に寄付活動を続けている。
 タナカ氏は、福島県をはじめとした東北地方を支援するファンドレイズ・イベント「Walk the Farm」を、同氏がオレンジコースト・オプティミストクラブ会長時代の2011年に創設した「Orange Coast Optimist’s Helping Farms Feed Families」で主催している。同イベントは参加者に対して、農場を歩いて回り季節の農作物などを楽しむ機会を提供するとともに、東日本大震災の被災地の現状を知らせる展示コーナーを設け、震災の理解促進を図るもの。また、同イベントを通じて得られた収益金は福島県をはじめとした東日本大震災被災者に寄付されている。
 同イベントは、11年の開始以来、のべ5千人以上のボランティアの協力を得ながら運営され、1万5千人以上が来場した。この結果、80万ドル以上が日本に寄付された。20年はコロナウイルス感染症の拡大によりイベントは中止となったものの、同氏の働きかけにより2万ドルが日本に寄付された。寄付金は、平成23年の東日本大震災の地震や津波で被害を受けた東北地方の農業者(これまでに20人)と、岩手大学や福島大学で農業を学ぶ学生8人に対する奨学金として届けられている。
 タナカ氏はオレンジコースト・オプティミストクラブの会長時代、特に青少年育成に積極的に関わってきた。12年、同クラブ内に「Youth Advisory Committee」を設立し、青少年会員の自主性を尊重しながらも、イベント内容やロジスティクス面での組織的なサポートが可能となり、活動の継続性が担保された。また、同氏の会長時代の12年、同クラブの取り組みの一環として、日本の中高生を当地に招聘(しょうへい)する交流活動を開始した。毎年、30人から120人程度の生徒たちを「Walk the Farm」に招待するなどし、当地の中高生との交流を行っている。
 タナカ氏は、父親との共同経営時代を含めて40年以上にわたり田中ファームを経営し続け、農産物の生産のみならず、幅広い消費者に対して農業に触れる機会を提供している。1988年に地元の子供たち向けに農業体験を開始し、98年には農場を一般に開放し、教育ツアーやアグリツーリズムとして開始した。現在では、年間3万5千人の子供たちを含む10万人が農業体験を行い、タナカ氏は農業の学習指導や後継者の育成に努めている。
 また、タナカ氏の貢献は地域コミュニティーにも注がれている。同氏は長年、日本文化を継承するため、田中ファームにおいて新年の餅つき大会を開催しているほか、南カリフォルニア日系企業協会(JBA)などとも連携してイチゴやカボチャなどの収穫時期には数多くの収穫祭を企画・運営している。特に毎年10月に開催されるカボチャ収穫期は10万人もの来場者が訪れる一大イベントとなっている。 ​

伝達式で武藤顕総領事(右)から旭日双光章を授与されるタナカ氏

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