新作声劇「チョークラインズ」:メトロ線界隈の秘境を紹介

0

主演のエミリー・クロダがガイド役

Ad

メトロに乗車して、声劇の舞台の街に足を運ぶおもしろい鑑賞方法もある

 日系人女優のエミリー・クロダがチョーク・レパートリー劇団(チョークレップ)の新作声劇「チョークラインズ」で主演を務める。チョークラインズは5作の短編で構成されたシリーズで、ロサンゼルス市議会の8〜10区に所在するメトロのエキスポ線の駅やレイマート公園、ウエストアダムズの歴史地区、エクスポジション公園など、あまり知られていない地元の各地を舞台に、物語が繰り広げられる。

新作声劇「チョークラインズ」で主演を務めるエミリー・クロダ

 自宅でくつろいで聞くのも良いが、劇の舞台の街に足を運んで、その場でスマートフォンや電子機器を用いで鑑賞するのはどうだろう。臨場感たっぷりに声劇の世界を堪能することができる。
 作家はジョバンニ・アダムズ、ルイス・アルファロ、キムリー・ルイス、ジョセフ・ガイ・マルドナド、コレット・ロバートの各氏。演出はジェニファー・チェン。
 エミリー・クロダが出演するルイス・アルファロ作の「March of Time —Time Warp」はユニオンステーションからチャイナタウン、コロシアムまで、刻々と変化する地区の様子とロサンゼルスの150年以上の歴史のツアーを楽しめる作品。クロダはツアーガイド役を務める。他にキャストはトナティウ・エリザララズ(観光客)、ジョバンニ・アダムズ(コーラス)。
 ジョセフ・ガイ・マルドナド作「From Your Homeworld to Mine」の物語は、エキスポ線のバーモント駅で始まる。そこでは、電車を降りる乗客がエイリアンの生命の言葉を説く男に遭遇する。
 ジョバンニ・アダムズが書いた「Mutual Life」は、1992年、歴史的なウエストアダムズ地区の旧カールビーン・エイズケアセンターが舞台。ホスピスで最後の日々を過ごしている若いラテン系の孤児は、不思議な人物から生命保険の訪問販売を受ける。

声劇に登場する各舞台を描いたポスター

 キムリー・ルイス作「8 for 16」は、バーモント駅からクレンショー駅まで、メトロ・エキスポ線に乗車。車内では露天商と若い大学生が複雑な交渉を進める。
 コレット・ロバート作「Leimert Park Drum Circle, Sunday Afternoon」は、レイマート・パークプラザまでの時間、記憶、自己発見の旅。ドラムのビートがリスナーを誘う。
 チョークレップ劇団は公平性、多様性、包括性、反人種差別的慣行やアイデンティティーを意識したキャスティングの原則に基づいて設立された。新作「チョークラインズ」は、美しく複雑な多様性の中でロサンゼルスの空間と物語を明らかにするという劇団13年の伝統を引き継ぎ、未踏のコミュニティー、BIPOC(black, Indigenous and people of color/人種的多様性)とLGBTQ(lesbian, gay, bisexual, transgender and queer or questioning/性的多様性)の視点、そして多様なクリエイティブチームを特徴としている。
 声劇「チョークラインズ」の鑑賞は無料。封切りは6月19日(土)で、その後6カ月間、無料公開される。
 https://chalkrep.com
【訳=砂岡泉】

Share.

Leave A Reply