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エンジェルズ・フライト:再開は前途多難か
死亡事故から6年

2007年1月6日

 死亡事故のため運転を休止してから2月1日で6年になるロサンゼル
ス・ダウンタウンのケーブルカー「エンジェルズ・フライト」の再開のめ
どが立っていない。理由は運営資金が足りないため、と地元メディアは報
じている。

 エンジェルズ・フライトはダウンタウン3街のブロードウエーとバンカ
ーヒルを直線で結ぶ2車両のケーブルカー。もともとは1901年、丘の
上の高級住宅街とダウンタウンを結ぶ足として開通した。しかし付近の開
発が進み、住宅街はなくなったため1969年、廃止された。

 しかし1996年、ダウンタウンの再開発ブームに乗りCRA(ロサン
ゼルス市再開発局)とMTA(ロサンゼルス郡都市圏交通局)が合同で約
400万ドルを投じ、「レトロ風」のデザインと形で復活させた。片道料
金は25セントで、278フィートの距離を約1分間で走り、ロサンゼル
ス名物として観光客の人気を集めていた。

 ところが2001年2月1日、車両が衝突する事故が発生、乗っていた
観光客1人が死亡、7人が重軽傷を負った。原因は「運転システムとギア
の構造上の欠陥」とされている。以来、車両は撤去され、ゲートはネット
がかけられ、人が立ち入れない状態になっている。

 事故以来、毎年のように市の宣伝物などに「この夏再開」とうたわれて
きたが、いっこうに再開する気配がなく昨年も「2006年末に再開」の
予定となっていた。

 再開が遅れている理由として、「ダウンタウン・ニュース」は資金繰り
が問題とし、運転再開に必要な金額の半分以下しか資金がないのが原因と
している。運営するのは民間の非営利団体「エンジェルズ・フライト基
金」で、州の文化補助基金100万ドルを入れても合計250万ドル程度
しか集めておらず、必要とされる500万ドルにはほど遠い、という。

 業を煮やしたジャン・ペリー市議がこのほど「再開の運営はMTAが引
き受けるべき」と発言したが、基金側はMTA傘下での運営を拒否してお
り、「どっちつかず」の状態になっている。また再開に当たっては、改め
て国と州の運輸安全基準を満たす必要もあり、前途は多難なようだ。
(大西)

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