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レインボー学生:1カ月の研修旅行に出発
南米や日本の遺児と交流
2006年7月15日

 「行ってきます」—南加日系商工会議所(日商)基金の「日米レインボ
ー学生交換プログラム」の研修生2人が5日、ロサンゼルス空港から日本
に向け出発した。2人は1カ月間にわたり6都市を訪問、南米からの研修
生や日本の学生らと交流を深め、8月7日に帰国する。

Ashinaga

ロサンゼルス空港に向け出発するデエニーさん(右か
ら二人目)と広津さん(その隣)を見送る関係者(全
日空ロサンゼルス支店で)

 同プログラムは今年で10年
目。親を失った子供への支援を
している非営利民間組織「あし
なが育英会」(玉井義臣会長・
本部東京)の研修旅行に参加す
るもので、北米では日商が窓口
となり、事故など何らかの理由
で親を失ったり、親が障害を持
ったりする大学生を毎年派遣し
ている。

 京都や広島などを見学するだ
けでなく、東京・日野に新設さ
れた「あしなが心塾」や「神戸
レインボーハウス」などの施設
宿泊や山中湖での合宿を通じ、
似た境遇にある遺児らと交流す
る。

 出発したのはサンディエゴ在住の広津ジョイス敬子さん(22)と、ダ
ウニー在住のスティーブ・オサム・デエニーさん(20)の2人で、いず
れも日本研究を専攻。

 広津さんはカリフォルニア大学(UC)サンディエゴ校4年生。母親の
丸美さんによると、4年半前、山口県岩国市出身の父親が52歳で作業事
故死する不幸を乗り越えた。広津さんはあさひ学園の卒業生で日本語も堪
能だが、「日本文化の知識を深めたい。東京の若者文化を体験したい」と
目を輝かす。

 デエニーさんはエルカミノ・ジュニア・カレッジ1年生。父親は日系2
世だが、8歳のときに別れたきり。母親のリサさんのすすめもあって応募
した。父方の曾祖母が京都の出身と聞いているが訪日は初めて。「父から
日本について聞いた記憶がなく、本やメディアを通じての知識しかない。
ゆうべは興奮してよく眠れず、今朝は4時に起きた」と話す。デエニーさ
んはゲームや娯楽文化、特にビジネスに興味があるという。

 あいさつで中村達司日商会頭は「毎年日商では、日本からの研修生を5
−6人受け入れており、こうした相互の交流を今後も続けていきたい」。
航空券の提供をしている全日空の北州総支配人兼ロサンゼルス支店長の浅
生岳さんは「親善大使として、虹のように二つの国の懸け橋となってほし
い」などと励ましの言葉を述べた。

 「あしなが育英会」は1969年「財団法人交通遺児育英会」として創
立され、現在では災害や自殺、病気などで親を失った子供まで対象を広げ
ており、地震や津波遺児の救済など国際的な活動をしている。名前の由来
は、孤児院で育った少女が匿名で支援する人物との交流を描いたアメリカ
の小説「Daddy-Long-Legs」(あしながおじさん・ジーン・ウエブス
ター著)。これまでに約6万人の遺児を救済しているという。
(大西、写真も)

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