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建設制限で公聴会
ブレア市「カーボン・キャニオン」
反対強く審議長引く

2006年7月29日

 オレンジ郡ブレア市の「カーボン・キャニオン」のダウンゾーニング
(条例による建築制限)をめぐる市の3回目の公聴会が、8月にも開かれ
る。問題の土地は複数のアジア系移民が所有する丘陵地帯で、周辺住民が
緑化を求めており、それに応じる形で市が大幅な建築制限を検討してい
る。所有者の1人、ロサンゼルス在住の林レオさんは「新しい条例成立を
阻止したい」という。

Brea

2回目の「プランニング・コミッション」で演台
に立ち、意見を述べる林さん(右手)。左手が聴
き入るコミッショナーら

 焦点となっているのは林さん
ほか、アジア系移民8人が所有
する丘陵地帯の約700エーカ
ー。地目は宅地で現在は1エー
カー当たり307軒の住宅建築
可能と指定されているが、これ
を新しい条例で「15軒」に制
限しようとしていることが5
月、明るみになった。

 地元のオレンジカウンティー・レジスター紙は「地主の権利を無視し、
条例で規制を設けるやり方は民主主義と言えるだろうか」と、市のやり方
を批判。林さんも「地主には宅地並みに課税しておきながら、『使えない
土地』にするために大幅規制するのはおかしい」と市の規制強化に反対し
ている。

 6月9日に開かれた第1回目の「プランニング・コミッション」の公聴
会では緑化賛成派が多く発言。続いて同月23日に開かれた2回目の公聴
会では、林さんら地主2人のほか、一般市民ら13人が「規制強化はやめ
て」と訴えた。

 仲間と13エーカーを所有するベトナム系のウェインさんは「宅地とし
て開発ができると聞いて、昨年購入したのに、この先どうやって暮らせば
よいのかわからない」と訴えた。また、ブレア市と埼玉県飯能市の姉妹都
市委員会の元会長エイドリアン・ロカさんも「林さんはブレア市と日本の
交流の基盤を築いた人。林さんは過去30年以上にわたり土地を所有して
おり、目先の利益で土地を購入した人物ではない。長年にわたり市に貢献
している彼の土地を無意味にしないで」。このほか元市長や元市議らも林
さんを応援する発言をした。

 こうした意見を受けたあと、5人のコミッショナーらは約2時間半にわ
たり審議したが意見がまとまらず、決議を延期。特に建築可能軒数の算出
方法や数字の根拠を問う声が委員の間から出て、結局「条例変更の根拠と
なる情報の再収集が必要」と最高2万5千ドルをかけて再調査を行うこと
になった。

 最終的には市議会で判断されるが、3回目の公聴会は8月中に開かれる
見込み。林さんは「再調査は市の時間稼ぎにすぎない。しかし一旦条例と
して成立してしまうと、それをくつがえすためには最高裁で闘うことにな
り、時間的にも費用面でも莫大な負担になる。なんとか検討中の段階で阻
止したい。しかし裁判となれば、闘う心づもりだ」と話している。
(大西、写真も)

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