二世週ファッションショー:
250人の観衆を魅了
佳境迎える祭りに弾み
2006年8月12日


着物地のドレスを披露するローレン・キンケイドさん(中央)
とニッキー・コダマさん(右)
「第66回二世週日本祭」のファッションショーが5日、ロサンゼ
ルス・ダウンタウンのマリオットホテルで開かれた。ショーは同祭
の不定期に開催されるスペシャルイベントで、今年は2002年以来3
度目の開催。毎回、チャリティーショーとして催され、今年も二世
週祭財団と敬老シニアヘルスケア・インクの運営資金捻出を目的と
した。歴代の同祭女王とコートらが日本人デザイナーTADASHIさん
の衣装に身を包み、ステージで約250人の観衆を魅了。多くのボラ
ンティアに支えられたショーは成功に終わり、今週末のコロネーシ
ョンボウル(戴冠式)やグランドパレードなどと佳境を迎える祭り
に弾みをつけた。(文・写真=永田 潤)
余興と慈善を併せ持つ豪華絢爛なショーに
ランチョンが済み、歴代・現役二世週祭女王とコートら22人が
次々にステージに登場。エンターテインメント性と慈善精神を併せ
持った豪華絢爛なショーとなった。秋冬物の衣装はすべて新作で、
カジュアルなスポーツウェアラインのセパレート、カクテルドレ
ス、イブニングのセパレート、ロングドレス、着物地のドレスなど
全65点。黒幕の背景にエレガントなドレスが一際映え、会場から
はモデルの家族や友人の大きな声援が飛び交うなど盛り上がった。 |


観客のスタンディング・オベー
ションに手を振って応える
TADASHIさん
|
TADASHIさんは25年前から毎年、
同祭コロネーションボウルでドレスを提供。
ファッションショーは3度すべてに衣装を提
供する上、今回も二世週祭財団に献金するな
ど72年の伝統を誇る祭りへの協力を惜しま
ない。
また、ビジネスの成功で築いた富をさまざ
まな形で米国社会に還元しているが、地元ロ
サンゼルスの日系社会を大切にしたいとい
う。「日本人の僕がアメリカ社会でビジネス
ができるのは、差別などと戦って道を拓いて
くれた日系社会の先輩のお陰。僕は銀行から
開業資金を借りて土地を買えた。従業員に給
料を払え、好きな服のデザインができる。日
系社会に恩返しするのは自然なことじゃない
のかな」 |
会場にはTADASHIブランドを身に着けた参加者が多数見ら
れた。多くのファンから感謝の言葉が掛けられたり、サインを求め
られるなどしたヒーローだった。
10月にはボルチモア、来年2月にはシアトルで今回と同様のチ
ャリティーファッションショーに力を貸すという
「みんなで支えましょう」
佳緒里・奈良・ターナーさん
メイキャップを依頼され、もちろん快く引き受けた。弟子たち5
人に頼んで分担し、衣装がシックだったので、それに合わせたナチ
ュラルメイクを選んだ。モデルは年齢差が大きかったので、若い人
はそれなりに、年配者はできるだけ若く見せるメイキャップを心掛
けた。 |


佳緒里さんは花束をもらい、投げ
キッス |
以前に手伝ったことがあるので知っている
が、二世ウィークの運営はLAPDの警備費
などお金が掛かる。その点でボランティアの
活躍がとても大事。メキシコ、中国、韓国な
ど他のコミュニティーがやっているように日
系社会のお祭りは、絶対に無くしてはならな
い。助け合うことの大切さを二世ウィークは
教えてくれている。「みんなで支えましょ
う」 |
|
「興奮のモデルデビュー」
プリンスのワカヤマさん
ポリネシアンダンスが好き
で、よく大きな舞台に上がって
いるので緊張はしなかったが、
ファッションモデルとしては今
日がデビュー。とても興奮し
た。黒、グレー、グレーと白、
黒色の四種類のショートドレス
とロングドレスが着れてとても
楽しかった。 |


モデルデビューしたアシュリー・ワカヤマさん |
昨年から1年間、二世ウィークのコートとしての仕事をして日系社会の
役に立てとてもいい経験になった。今日がプリンスとしての最後の大きな
仕事で、無事終われてよかった。来週のコロネーションボウルは本当に最
後の努めなので楽しみたい。
「TADASHIさんを賛美」
フランシス橋本理事
1982年に女性で初めて二世ウィークの委員長になった当時の
私は、女性の視点から何かを変えてみようと思った。最初に思いつ
いたのが「コロネーションボウルで、女王候補者がもっときれいな
衣装を」と、友人を通じてTADASHIさんに依頼した。彼とは
それ以来の長い付き合い。今年も何度も衣装合わせに来てくれ、献
身的に働いてくれた。 |


ロングドレスに身を包むキミ・
ナカバさん |
TADASHIブランドはミスユニバース
の公式衣装に選ばれるほど有名になり、世界
中にショップを出すまでになった。そのため
TADASHIさんは海外出張で忙しい毎日
を送っているが、われわれ二世ウィークのこ
とを忘れずに、毎年協力してくれるのには頭
が下がる。
魅せる服作りだけではなく、着る女性の立
場になった着心地の追求も成功につながった
と思う。「女は少しでも自分を美しく見せた
いもの」。彼はその1番大事なことを知って
いる。 |
「自分も出られるのでは」
海部優子領事
ファッションショーといえば、プロのモデルばかりなので遠い存在
だが、二世ウィークのモデルはみんな歴代の女王とコート。だか
ら、「自分も出れるのでは」という気持ちになれ、親近感が持てて
楽しかった。 |


TADASHIのロゴを背にする
クリスティ・ヒガさん。会場
にはパリ・コレで活躍した
ムッチィ・テイラーさん
(右端)の姿も
|
「二世ウィークはこれから」
ミシェル・スズキ実行委員長
実行委員会のメンバーとボランティアが一
体となり準備を進め、大成功したショーでう
れしい。TADASHIさんが提供して下さ
った衣装はすべて美しく、みんなをうっとり
させた。
ショーのために時間をさき、資金を提供す
るなどして支えて下さったボランティアや企
業、個人、すべての人々に感謝したい。
ショーが終わり、正直ホッとしているが、
二世週祭はこれから。日系ゲームズや戴
冠式、グランドパレードなどを控えていて
気が抜けない。できるだけたくさんの来場
者に来てもらい、賑やかな祭になることを
願いたい。 |
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