野崎会長は、河内さんの長年の努力で成功を収めた造園業と、日系社会
での献身的な奉仕活動を紹介。それらの活躍は、「家族の支えがあったか
らこそ」と敬意を表した。健康に留意し、さらなる日系、米国社会への貢
献に期待を寄せた。
自宅の庭を依頼したという宮崎・OCJAA会長は、「河内さんの作品
(仕事)は芸術的で、両国の懸け橋となる日本文化(造園業)を伝えてき
た」と称賛。同協会の創立以来、奉仕活動に精を出してきた河内さんに
「継続した支援をお願いします」と熱望した。
広島県出身の河内さんは1970年に渡米。ウエストミンス ターにある
故平田英男さんの「Japan Landscape」に入社、造園業界に足を踏み入れ
た。その後、共同経営者となり、平田さんの頼れる片腕として25年間尽
くした。11年前に独立、ひいき客と新たな顧客を求めハンティントンビ
ーチに「Landscape by Hiro」を設立し、25人の従業員を雇い事業を展
開する。
河内さんは謝辞で、「身に余る光栄です。地域社会発展のために微力を
傾注し、本日の光栄を辱しめないように、みなさんの高評に報いるつもり
です」と話した。また、故人で「恩に着る」平田さんに謝意を述べようと
したが、感極まり言葉は出てこなかった。
「受章に胸がいっぱいになった」という昌枝夫人と平田さんの妻成子さ
んは、「天国の平田さんも喜んでくれていることでしょう」と口を揃えた。
35年間、造園業一筋に励んできた河内さん。「好きな造園をし、家庭
を持ち、子どもをアメリカでのびのびと育てることができてとても幸せ」
と振り返る。ものを造ることが好きで、造園は「芸術」という感じがする
と、「天職」に就けたことに感謝。1つのプロジェクトを終えた時の達成
感がたまらなく、「客から満足してもらえる仕事をした時が一番うれし
い」と、やりがいを語る。
受章について、「これを励みに心を引き締めてがんばりたい」と抱負を
述べた。
なお、今回で90回目を迎えた同会農事功労表彰は日本内外の50人が
受賞した。(潤、写真も) |