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日系経済3団体:環境セミナーを共催
LA市の対策など紹介

2008年5月10日

 JETRO(日本貿易振興会)ロサンゼルス事務局、JBA(南カリフ
ォルニア日系企業協会)、南加日系商工会議所の経済3団体は共同し4月
24日、環境セミナーをトーレンス・ホリデーインで開いた。「グリーン
LA イニシアティブ」と「ロサンゼルスにおける水と環境問題」をテーマ
に2講演が行なわれ、日系企業を中心にしたビジネスマンら約80人が参
加した。

 同3団体共催によるセミナーは昨年12月に次ぎ2回目。今回は講演者
にロメル・パスクアル(ロサンゼルス市エネルギー・環境室室長)、リリ
アン・カワサキ(南カリフォルニア給水ディストリクト局長)の両氏を招
き、市と給水ディストリクトの環境問題への対策を紹介した。

 パスクアル氏は、「温暖化ガスの削減は市の挑戦」と力を込めた。空港
や港湾など市運営の大規模な施設での改善の重要性を説き、さまざまな取
り組みを披露した。

 ゴミ問題では、リサイクル率を現在の62%から2015年までに
70%に高めて減量。太陽光や風力などの新方式の発電を増やすことで、
二酸化炭素排出量軽減を図る。市交通局では公用車はガソリンから電気、
ハイブリッドに、メトロとダッシュバスはディーゼルからアルコール、天
然ガスへの転換を行なっている。緑化事業にも力を入れ、公園を増やして
いるという。

 同氏は、環境対策は「コミュニティーとの共同作業が大切」と力説。
「気候変動に大きな影響を与える温暖化ガスの排出削減に責任感を持って
ほしい」と呼び掛け、他の州、他の国に先駆け環境対策をリードすること
を市の指針とした。

 雨量が極めて少ないロサンゼルスでは、水は北カリフォルニアやコロラ
ド川からの供給に頼っている。カワサキ氏の給水ディストリクトの役割
は、安全な水を管理し供給すること。同氏は水資源確保には、電力や天然
ガスを消費し大量の二酸化炭素が発生すると説明。近年の気候変動や人口
増加に伴い、水の確保が困難になっている現状も紹介した。水と電力が配
給制になると、ビジネスに深刻な影響を及ぼす可能性があると指摘し、
「事業者と住民は節水やリサイクル水利用の拡大を」と喚起した。

 7月に迫った北海道洞爺湖サミットでは環境を主要テーマにするなど、
世界的に関心が高まる環境問題。企業にとっても社運がかかった問題だけ
に、参加者は両氏の講演を傾聴し、質疑応答では意見を述べたり疑問点を
尋ねていた。

 「立山科学グループ」(本社富山県)の顧問・中村安夫氏は、ロサンゼ
ルス市民として市の環境問題の対応に興味があって参加した。「パスクア
ル室長から話が聴けて今後の参考になった」と収穫を得た様子。質疑応答
で参加者がゴミ処理問題で同市の仕分け方法を質問するなどした熱心さを
実感し「このようなセミナーには環境への取り組みのヒントがある」と、
参加の意義を述べた。

 3団体は今後も環境セミナーを共催し、次回もトーレンス・ホリデーイ
ンを会場に今月14日午後3時から開催予定。詳細はJETROの舟木さ
んまで、電話213・624・8850。
(永田潤)

 

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