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州立フラトン校博物館:オ郡農業展始まる
「土にまいた夢と開拓の心」

2007年2月17日

 イチゴ栽培などカリフォルニアの農業に大きく貢献した日系人による農
業の歴史をつづる「土にまいた夢と開拓の心」(Sowing:Dreams,
Cultivating Lives:Nikkei Farmers in Pre-World WarII Orange County)」
が10日、カリフォルニア州立大学フラトン校内の「オレンジ郡農業・日
系博物館」(Orange County Agricultural and Nikkei Heritage Museum)
で始まった。



同博物館建設に貢献した(左から)加藤さん、
伊藤富雄さん、故西津さんの弟ジョンさん。
右側にあるのは農作物を収めるクレートの展示
(写真=田村)

 2006年3月に完成した同
博物館初の展示で、今回は第2
次大戦前の移民初期に焦点を当
てたが、次回はパイオニア・フ
ァミリー、3回目は運輸、マー
ケティング、地形、水の確保と
テーマを変え、カリフォルニア
の農業史を振り返る内容となる。

 1900年前後に広島県や三重県などから渡米した日系人家族から寄贈
されたすきやくわなどの農具をはじめ、写真や手紙など約百点でつづる。
「排日」の流れと闘いつつ第2次世界大戦を迎え、1942年春に日系人
収容所に入るまでを「移民」「家族」「社会生活」「コミュニティー」
「日系組織」の5テーマに分け展示している。



苗の植えつけが楽しめる子供向けの
コーナー
 今回と次回の展示については同大学歴史部
の口述史・公共史センターが企画に携わり、
口述筆記した日系農民らの証言を抜粋したパ
ネルや農地の地図、当時のラジオの音声の再
現もある。このほか子供たちが苗の植えつけ
など農作業を「体験」できるコーナーも用意
した。

 同博物館は一般向けの教育施設として建設され、大学の植物園(26エ
ーカー)のビジターセンター内にあり、広さは約2500平方フィート。
館内は4つに分かれており、そのうちのひとつが「日系」で、建設費用は
約280万ドル。

 構想から建設まで約五年かかり、建設委員長として貢献した日系2世の
西津クラレンスさんは開館前の2005年1月に他界した。日系コミュニ
ティー・ボランティア委員の加藤譲孜さんは「西津さんの遺言で、家族が
遺産を寄付され、寄付目標総額75万ドルを達成することができた。天国
の西津さんはきっと見守ってくれていると思う」と話していた。

 入場は無料、展示は今年7月29日までで土曜、日曜日のみ開館、時間
は正午から午後4時まで、予約制。電話は714・278・3407。住
所は—

 Fullerton Arboretum
 California State University  Fullerton
 1900 Associated Rd.
 Fullerton, CA 92831
 ウエブサイトは—
 www.aboretum.fullerton.edu
(田村通子、大西)

 

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