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JRA日本食の祭典:数種類の日本食を紹介
「基本保ち、正しく伝える」
2006年11月4日

Food Fest

マグロの解体ショーで、職人技をみつめる来場者ら

 南加日本食レストラン協会(JRA、波多野勲会長)は10月29日、
数種類の日本食を一堂に集め紹介するイベント「日本食の祭典」をホテル
ニューオータニで催した。料理のほか、マグロの解体ショーやすしコンテ
スト、琴演奏、琉球舞踊など、エンターテインメントと文化を織り交ぜ趣
向を凝らしたイベントに約一千百人の来場者が押し寄せ賑わった。今年で
7回目。

 ホテルの外まで開場待ちの行列ができる人気。主会場の宴会場と日本庭
園に分かれ、すし、そば、天ぷら、懐石、焼そば、利き酒などの各ブース
で行列ができた。1度に数種類の日本食が賞味できると好評で、活気溢れ
る会場は人で埋まり盛況に終わった。

 恒例のマグロ解体ショーは、ハワイ沖で捕獲された130ポンドのメバ
チマグロが捌かれた。この道19年のベテラン職人が普段は3分間という
早業を、この日は大勢の来場者のために10分以上の時間をかけ手際よく
さばく妙技を披露。滅多に見ることのできない職人技に、観衆から拍手が
起こった。マグロは約800人分の刺身になり、来場者に振舞われた。

Sushi Contest

すしコンテストで優勝した「千羽鶴」で働く
デルガドさん(左)

 すしコンテストでは、3カ国
出身の板前が腕を競った。審査
の結果、ホテルニューオータニ
内のレストラン「千羽鶴」で働
くエルサルバドル出身のヘス
ス・デルガドさんが色鮮やかな
盛り付けで優勝。イメージ通り
に作れたというデルガドさんは
「勝てたのが信じられないが、
うれしい。チャンピオンになれ
たことを励みにがんばりたい」
と喜びを語った。

 JRA副会長ですし店「KATSU—YA」のオーナー&シェフの上地
勝也さんは、日本食の「固定観念」であるすしや天ぷらだけなく、お好み
焼きや焼そばなど庶民の日本食の紹介にもこれからは努めるべきと提唱。
「日本食は富裕層だけのものではなく、すそ野を広げ定着させることがわ
れわれJRAの使命」と力を込めた。「日本食はまだまだ伸び、このよう
な啓蒙イベントをこまめにすれば、さらに認められることだろう」と説い
た。

 白人を中心に中国、韓国などアジア系の来場者獲得に力を入れたJR
A。波多野会長はイベント視察に訪れた中国系ビジネスコンサルタントの
ホング氏から意見を求められた。同系社会では、大きな中華料理店が個々
にプロモーションを行うだけで、横のつながりは皆無。JRAなどの機関
もなく、日本食の祭典に中華料理界をまとめるヒントを見い出したとい
う。同氏は波多野会長に協力を求め、快諾を得た。

 波多野会長は「日本食は米国社会に定着しつつあるが、質を落としては
ならない。基本を保ちながら、間違った方向に向かわないように、このよ
うなイベントを開くことで正しいものを伝えなければならない」と抱負を
語った。(潤、写真も)

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