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南加福島県人会:
100周年を盛大に祝う
きずな強め、ふるさとへの思い共有
2007年11月3日



乾杯する来賓ら。左から沢岻県人会協議会会長、
遠藤県議会議長、星会長、佐藤知事、兒玉総領事

 南加福島県人会(星峰男会長)
は28日、創立100周年記念祝
賀会を小東京のホテルニューオー
タニで催した。祝賀会には、福島
県から佐藤雄平知事、遠藤忠一県
議会議長、菅家一郎・会津若松市
市長、田中啓介・東京小平市福島
県人会会長ら多数が駆けつけ、ふ
るさとへの思いを共有した。南加
からは、兒玉和夫・在ロサンゼル
ス日本国総領事や若尾龍彦・日系
商工会議所会頭、沢岻安和・県人
会協議会会長はじめ、各コミュニ
ティーのリーダーらが参加、同会
の100年にわたる功績を称え、
盛大に祝福した。

 祝賀会は、SGI—USAのキム・マスミさんによる力強い呼び太鼓、
川田薫さんの日英両語による司会の下、盛大に幕開け。日米両国の国歌斉
唱後、羅府国誠流詩吟会の池田国豊会長が祝吟を披露するなど、お祝いム
ードいっぱいの幕開けとなった。

 あいさつに立った星会長は、集まった多くの人に感謝の意を述べた後、
「100周年を迎えられたのは、皆さんのご支援、および会員一同の故郷
を思う古里のきずながあったから」と故郷の大切さをあらためて強調。今
後は、「県人会の存在意識も変わってきているが、相互扶助の精神で互い
に楽しく助け合い、若い人たちとも協力し合ってコンピューター社会を前
進していきたい」と力強く述べた。

 会場では、南加福島県人会の100年にわたる歴史がスクリーンに映し
出され、会員および会場に集まった参加者らは、数々の苦境にめげず同会
をここまで築き上げてきた先代の人々にあらためて深い敬意を示した。

 兒玉総領事は祝辞の前に、加州を襲った大規模な山火事に触れ、被災者
へ追悼の意を表すとともに、1日も早い復興を願った。また、福島県から
被災者へ義援金が手渡されたことに感謝、州知事へ届けることを約束し
た。福島県人会へは、「日米関係は、さまざまな苦難を乗り越え100年
にわたり県人会を築き上げた会員の方々から学ぶべき」と敬意を示し、
「彼らの努力があったお陰で、現在の日米関係がより力強いものになっ
た」と賞賛した。

 佐藤県知事は、「戦争や反日運動など多くの困難を乗り越え、100周
年を迎えられた事に心から敬意を表したい」と述べ、「福島には皆さんが
胸に抱く日本の風景が残っています」と、次回は日本での再会を呼び掛け
た。また地元メディアの取材に対し知事は、「人民外交や文化交流は外交
の礎。そういった意味で、南加福島県人会をはじめ、海外に存在する各県
人会は日本外交の基礎を作っている」とあらためて感謝の意を表わし、
「今後、3世、4世、5世と交流を続けて行きたい」と意欲的に話した。

 午後からは各表彰が行われた。高齢者表彰には、石橋栄子さん(二本松
出身)、大内美子さん(福島市出身)、佐久間セツさん(同)ら3人が、
功労者には齋藤彰、渡辺孝両元会長が、特別功労者には小山信吉顧問がそ
れぞれ選ばれた。また歴代会長として、松本弘司さん、熊川賢三さん、加
藤登さん、丹治次男さん、小林政司さんの5人が表彰された。

 一般の部では、田中・小平市福島県人会会長および大谷春之・「おけい
の墓」存続事務局長が、演芸の部では、二代目コロムビア・ローズ、宗紀
子さん、若宮流師範若宮翠寿稜、井上量子さん、歌手の木津かおりさんと
福本恵美さんが、報道関係では、福島民友新聞社、福島民報社、羅府新報
社がそれぞれ表彰された。

 また相馬野馬追い社中は特別表彰として、福島民友新聞社編集局は「第
18回みんゆう県民大賞特別賞」として、それぞれ南加福島県人会を表彰
した。

 最後に特別表彰として、百周年に当たり南加移民の軌跡を連載取材した
福島民友新聞社の藍原寛子記者と、ライスキングといわれるまでに成功を
収め、県人会のために尽力した国府田農場が選ばれ、星会長からあらため
て感謝の意が表されるとともに、記念の盾が贈られた。同農場の創設者、
故国府田さんの孫に当たるロス・国府田さんはあいさつの中で、「創立
100周年と目覚ましい功績を達成され、あらためて日系人であることを
誇りに思う」と感謝した。

 余興では、会員の山田秀子さんが美声を披露、また若宮翠寿稜社中によ
る踊り「白虎隊」、木津かおりさん、福本恵美さんによる民謡に続き、
2代目コロムビア・ローズさんが歌を披露した。また最後は、佐藤・福島
県知事がコーラスをやっていたという自慢の美声を披露、参加者とともに
アカペラで「ふるさと」を大合唱した。参加者らは、故郷への思いを一層
強くし、これからの100年に向け一致団結を誓った。
(文=中村良子、写真=永田潤)

1908年、LAで発足

 南加福島県人会は1908年8月3日、原瀬範三郎さんを第1代会長に
迎え、ロサンゼルス・ダウンタウンで発足した。ライスキングの異名を持
つ国府田啓三郎さんを含む会員らはこの日、県人会発足を喜び、遅くまで
ダウンタウンで盆踊りが開かれたという逸話も残っている。発足は、「若
松コロニー」を作るため会津若松から40数人が渡米した1869年から
わずか39年後のことだった。

 その後、第2次大戦や日系人強制収容などにより日本との交流が少なく
なるが、その間、故郷を胸に会員同士の親睦を深め、ふるさとを思い続け
た。1世の帰化や土地所有権が認められるようになり、移民法の改定を機
に、39年ぶりに年2万人の移民が渡米。この頃から、県人会および日系
社会の活動が盛んになり、1月の新年会、夏のピクニック、またバス旅行
などを企画、さらに会員同士の親睦を図るとともに、県との交流にも力を
入れた。

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