二世週祭実行委員会に企画をぶつけた。熱意は伝わりグランドパレード
参加を快諾され、同委員会の中に「LAねぶた実行委員会」を結成した。
委員は、池井さんを委員長とする有志約30人。ねぶたを呼んだ「影のヒ
ーロー」だ。
青森に何度も足を運んで県や市と緊密な連絡を取り合い、昨年と今年の
ねぶた祭を視察する念の入れよう。二世週祭特別仕様のねぶたは、サイズ
を小東京の道幅と信号の高さに揃え、交通法と消防法を調べ上げ適合させ
た。
巨大なねぶた招致は、青森での制作から4つのコンテナ輸送、保管など
当初の予算は約35万ドル。巨費の資金集めには正直、不安だったという
が「小東京の活性化と日本文化の伝承」という趣旨に、日本国総領事館を
はじめ、日系企業、日系諸団体など40数団体が賛同。予算はその後、
40万ドルに膨れ上がったものの、努力は実り資金調達は完了した。
小東京に絶対に置く必要があった、ねぶたのフロート基地は教会が、囃
子、跳人(はねと)の集合場所と更衣室は寺が申し出てくれた。また、ス
タッフ約500人の弁当は、協賛する日系食品企業が提供。「驚くほどた
くさんの方々に助けてもらった」という実行委員は駐在員が多く、日系社
会とのかかわりは薄いという。しかし、ねぶたプロジェクトを通し、「地
元の人々の優しさに触れられた」と喜んでいる。
「ねぶたを呼ぼう」—とてつもない構想を立てた塚原さんは、現在フィ
リピン勤務。勇姿を見ることができないが、後を任された委員は「思いは
伝わる」と確信している。
ねぶたは19日のパレードで、午後8時頃登場。晴れ舞台はわずか1時
間と、はかないが、人々の願いがいっぱいに詰まっている。念願の夢はい
よいよ現実のものとなり、壮大なプロジェクトは最終章を迎える。
(潤、写真も)
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