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「LAねぶた実行委員会」
小東京を元気にしたい
ねぶた呼んだ「影の英雄」

2007年8月18日




実行委員と囃子、跳人のねぶたスタッフ。
2列目左から2人目が池井委員長

 「リトル東京は、寂し
くなりましたね」。そう
嘆いた塚原一浩さん。同
じ2度目のLA駐在の池
井宗之さんに提案したこ
とは「ねぶたを呼んで、
元気にしましょう」。途
方もない発想だったが、
両者は別の会社ながら青
森支社での勤務経験があ
り意気投合。2年前のこ
とだった。

 二世週祭実行委員会に企画をぶつけた。熱意は伝わりグランドパレード
参加を快諾され、同委員会の中に「LAねぶた実行委員会」を結成した。
委員は、池井さんを委員長とする有志約30人。ねぶたを呼んだ「影のヒ
ーロー」だ。

 青森に何度も足を運んで県や市と緊密な連絡を取り合い、昨年と今年の
ねぶた祭を視察する念の入れよう。二世週祭特別仕様のねぶたは、サイズ
を小東京の道幅と信号の高さに揃え、交通法と消防法を調べ上げ適合させ
た。

 巨大なねぶた招致は、青森での制作から4つのコンテナ輸送、保管など
当初の予算は約35万ドル。巨費の資金集めには正直、不安だったという
が「小東京の活性化と日本文化の伝承」という趣旨に、日本国総領事館を
はじめ、日系企業、日系諸団体など40数団体が賛同。予算はその後、
40万ドルに膨れ上がったものの、努力は実り資金調達は完了した。

 小東京に絶対に置く必要があった、ねぶたのフロート基地は教会が、囃
子、跳人(はねと)の集合場所と更衣室は寺が申し出てくれた。また、ス
タッフ約500人の弁当は、協賛する日系食品企業が提供。「驚くほどた
くさんの方々に助けてもらった」という実行委員は駐在員が多く、日系社
会とのかかわりは薄いという。しかし、ねぶたプロジェクトを通し、「地
元の人々の優しさに触れられた」と喜んでいる。

 「ねぶたを呼ぼう」—とてつもない構想を立てた塚原さんは、現在フィ
リピン勤務。勇姿を見ることができないが、後を任された委員は「思いは
伝わる」と確信している。

 ねぶたは19日のパレードで、午後8時頃登場。晴れ舞台はわずか1時
間と、はかないが、人々の願いがいっぱいに詰まっている。念願の夢はい
よいよ現実のものとなり、壮大なプロジェクトは最終章を迎える。
(潤、写真も)

 

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