小東京でも犠牲者追悼: 平和への思い新たに、在米被爆者ら85人 高野山別院 2006年8月8日
広島原爆の日の6日、小東京の高野山別院で「広島・長崎原爆犠牲者追 悼の式典」が開かれ、在米被爆者や市民ら約85人が集まり、平和への思 いを新たにした。
この催しは米国広島・長崎原爆被爆者協会(ASA)と同院共催で毎年 行われているもので、1989年に広島の平和記念公園から分灯された 「広島平和の灯」(ピースフレーム)を前に、宮田諦詮主監導師が読経を 上げる中、参加者1人ひとりが祈りを捧げた。
ASAの据石さんに抱きかかえられ、焼香する クロエ・マスダ梨花ちゃん
あいさつでASA世話人でト ーレンス在住の据石和さん(7 9)が昨年、広島の平和記念式 典で小学生が採択した「平和へ の誓い」を紹介。「戦争は人間 のしわざです。戦争は人間の命 を奪います。戦争は死そのもの です。私たちは被爆者のかたが たの願いを受け継いでいきま す。核兵器のおそろしさを世界 中の人々に訴えていきます。平 和な世界を築くまで」と読み上 げた。またゲストスピーカーと して在米被爆者の健康診断を発 足当初から支援している入江健 二医師が核兵器のない社会を作 ろうと訴えた。
訪日中の高野山スカウト隊を代表し、ロミータ在住のクロエ・マスダ梨 花ちゃん(6つ)は両親と妹2人と参加。母親の希さんは「私の父が5歳 で被爆しているが、いまは広島で元気に暮らしている。子供たちにはまだ 詳しい説明はしていないが、平和のたいせつさを伝えていきたい」と話し ていた。ベーカーズ・フィールド在住のルイス・メディナさんは「私は日 本に9年間住み、広島で式典に参加した。米国で法要を営むことは、アメ リカ人の意識を高める点でたいへん意義深い」。このほか広島県人会の向 井一会長や元長崎県人会会長の坂田英夫さんらも参加。また観光で訪れた イタリアや南米からの観光客らも祈りを捧げた。会場では被爆直後の写真 パネル約30枚が展示され、熱心に見入る人々の姿が見られた。 (大西、写真も)