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シュワ知事:皆保険制度を提案
州運営の基金設立、企業に協力義務づけ

2007年1月15日

 加州のシュワルツェネッガー知事は8日、3千600万人の全州民に医
療保険への加入を義務づける総額120億ドルにおよぶ皆保険制度法案を
提案した。加州には現在、全米で最大といわれる約650万人の保険未加
入者がいるとされ、同制度導入は容易でないものの、実現されれば州単位
ではマサチューセッツ州に続き2番目となる。AP電などが伝えた。

 同制度導入により、加州の子供から大人までの全州民は、それぞれの法
的な滞在資格などにかかわらず、医療保険への加入が義務づけられる。ま
た保険会社は、申請者の健康状態や年齢、職業などによって保険を却下す
ることはできなくなる。

 10人以上の従業員を抱える企業は今後、従業員に医療保険を提供する
か、または給料の4%を州政府基金に支払うかしなければならない。従業
員が10人以下の小企業に関しては、保険提供の義務から免除される。

 加州には、低所得者層のための医療保険「メディキャル」への加入の資
格のない低所得者が約120万人いるといわれており、彼らは州運営の共
同基金を通じ、小額の保険料で医療保険に加入することができるようにな
る。

 知事の見積りによると、同制度導入によりあらたに100億から150
億ドルが医療機関へ行くとみられ、州はメディキャルの払戻し率の引き上
げも検討している。病院は収益の四%を、また医師は収益の2%を課せら
れる。

 知事は、「カリフォルニア州の誰もが医療保険に加入する必要があ
る。保険料が支払えないのなら州が助成金を支給し、購入できるよう支援
する」と声明を発表。同制度の導入により、高騰を続ける保険料を抑える
ことができると強調した。

 同制度提案に関して民主、共和両党からは「理想的な案だが、現実は懐
疑的」との声が上がっている。ファビアン・ヌネツ下院議員(民主)は、
「医療保険への加入が義務づけられることで需要が高まり、最終的には保
険料の引き上げにつながる」と懸念を示した。また、マイケル・ビライン
ズ下院議員リーダー(共和)は、「各企業への医療保険提供義務づけや、
病院や医師などに収益の一部の支払い義務づけは、知事が2004年のリ
コール選で反対を公約した提案72とほぼ同じ内容で、自身の立場を完全
に覆した内容」と不満を示唆している。(中村)

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