国勢調査:「家庭で英語以外使う」
ロサンゼルスで53%
2007年9月23日
ロサンゼルスで暮らす家庭の53%以上が英語以外の言語を使っている
ことが12日、発表されたデータで明らかになった。過去10年ほどの
間、論議が繰り広げられている2カ国語教育の廃止や外国語教育の是非に
ついて一石を投じる「本音」の調査結果となった。CNS電が伝えた。
2006年度の国勢調査結果をロサンゼルス・タイムズ紙が分析して報
じたもので、「移民の町ロサンゼルス」が浮き彫りになった形だ。カリフ
ォルニア州全体では約43%。最も多いのがスペイン語、続いて韓国語、
タイ語、ロシア語など。同紙はモントレーパーク在住の中国人実業家のコ
メントとして「子供はアメリカ生まれでも、家庭では中国語で話し母国の
文化を継承する」。また仕事場では英語を使っても自宅で子供に接すると
きはスペイン語を使うという小学校職員からの証言も。また、土曜日に実
施されている継承言語教育をする語学学校の存在も紹介している。
ワシントンDCのシンクタンク研究者は「アジアや中南米との関係の深
い国際経済都市ロサンゼルスならではの現象」と評価する。しかし経済的
状況と照らし合わせると、中流以上の家庭のうち他言語を使うのは41%
にとどまり貧困層以下の家庭では56%と多い。同研究者は英語以外の言
語を使う家庭環境で育った子供は英語の能力が十分でなく、比較的賃金の
低い仕事に就き、貧困街に住みがちなのでは、と分析する。
また、UCLAの教授は「英語以外の言語を使うことは母国との絆の強
さを反映するものの、アメリカ社会から孤立する可能性もある」とし、
「英語以外の言語」が使われている現状を認めた上で、社会や地域での受
け入れ、教育現場での継承の難しさを訴えている。(大西)
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