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日本語学園協同システム連合スピーチコンテスト
46人それぞれの主張
最高得点賞にチューさんと角増さん

2007年4月28日


角増トレーシーさん


チューあやこさん

 日本語学園協同システム(田中雅美学園
長)の連合スピーチコンテストが14日、小
東京の禅宗寺別院ホールで開かれ、各学園ご
との予選を勝ち抜いた生徒が次々にステージ
の上で体験談や主張を堂々とスピーチ。審査
の結果、小学部でチューあやこさん、中学・
高等学部で角増トレーシーさんが最高得点賞
を獲得し、副賞としてチューさんには1年間
のディズニーランド入場券が、角増さんには
日本行き往復航空券がそれぞれ贈られた。2
人とも現在、パサデナ学園で学んでいる。

 スピーチコンテストは、小学部が56回
目、中学部・高等学部が20回目。以前は各
学年ごとに順位を決めていたが、昨年から学
年別をやめて、小学部は低学年と高学年に大
別。家庭で日本語を話す機会がほとんどない
生徒を対象とした「学園特別選出枠」も、今
回で三年目となった。

 

 出場したのは、小学部低学年が14人、同高学年が9人、中学部が9
人、高等学部が9人、学園特別選出が5人の計46人。昨年の出場者数6
1人を下回ったが、練習の成果を十分うかがわせるスピーチが多く、審査
員の中には「全体的に質は昨年を上回るのでは…」との印象を口にする人
もいた。

 小学部の最高得点賞受賞者チューあやこさんは、地球温暖化に対する懸
念が強まっている現状を指摘。温暖化の原因となる排気ガスの削減で、世
界各国に対する規制をうたった京都議定書に言及する一方、温暖化防止の
ために私たち1人ひとりができることがあると強調、節水や節電などを挙
げて、大きな観点から毎日の生活の中での小さなことにもっと注意を向け
る必要性を呼び掛けた。

 中学・高等学部の最高得点賞受賞者、角増トレーシーさんは、アニマル
・シェルターでボランティアの仕事をした経験を基に、動物と人間の関係
について考察。「犬と散歩したり猫と遊んだりする中で、動物たちがまた
人間と仲良く生活できるようになっていく」と、動物たちが捨てられたた
めにどれほど傷ついているかを指摘、「そうした(不幸な)動物たちを生
んだのは私たち人間」と主張し、動物に愛情をもって接することの大切さ
を訴えた。

 それぞれの部の高得点者上位3人ないし2人が順位賞を獲得したが、中
学部では、1位の奥秋瞳さんと2位の志垣知佳さんがともに人種差別をテ
ーマにスピーチ、聴衆の心にこの問題の奥の深さを鋭く訴えた。

 「日本人としてのほこり」と題して話した奥秋さんは、通っていたスタ
ジオシティーの学校の修学旅行で起こったことが題材だった。4年前の5
月に首都ワシントンDCに修学旅行。そこで集合写真を撮る段になった
が、奥秋さんは入れてもらえなかった。仲良しの級友からも「アジア系の
人と一緒に写真を撮ることはできない」と言われ、心に深い傷を負う。そ
うした時、祖母の言葉が奥秋さんを勇気づけた。「逃げないで」「広い心
で、差別に負けずにがんばって」。会場は奥秋さんをさらに勇気づける大
きな拍手で包まれた。

 スピーチの後、在ロサンゼルス日本国総領事館の鎌田康彦領事が「とて
もすばらし話で、聞いている私がみなさんから元気をもらった」と激励。
また、8人の審査員を代表して「カルチュアル・ニューズ社」の東繁春社
長が「出だしで聞いている人たちの注意を引きつけることができる」など
とスピーチの「心得」を説きながら、それぞれのスピーチについて細かく
講評を述べた。

 出場した生徒全員に、協同システム後援会の小林政子会長から参加賞が
贈られた。その他、各部の順位賞受賞者とそれぞれのスピーチのタイトル
は次の通り。(敬称略)

〈小学部低学年〉
▽1位=チューあやこ「私たちに出来る事」▽2位=北御門蘭「日本語と
私」▽3位=あだちステファニー「わたしのグランパ」

〈小学部高学年〉
▽1位=吉田有紗「今と昔」▽2位=尾崎泰斗「チノヒルスから散歩道」

〈学園特別選出〉
▽1位=マクレナハン・アリ「ホームステイ」▽2位=ジョンソン・アイ
「チアーリーディング」

〈中学部〉
▽1位=奥秋瞳「日本人としてのほこり」▽2位=志垣知佳「理想の世
界」▽3位=小形瞳「日本旅行」

〈高等学部〉
▽1位=角増トレーシー「ジェリービーン」▽2位=川端翔「スピーチ研
修旅行」▽3位=シャッド俊二「教師という仕事」

〈特別賞〉
▽在ロサンゼルス日本国総領事賞=角増トレーシー▽南加日系商工会議所
賞=角増ゆうな「お母さんありがとう」▽国際交流基金賞=牧野歳樹「お
父さん来てくれてありがとう」▽南加県人会協議会賞=大下笑美「略語」
▽UTB賞=チュア・ニール「ワールド・オブ・ワークラフト」▽羅府新
報賞=ナドボニック勇「ぐずぐず」(長島、写真も)

 

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