相撲グランプリ・ロサンゼルス:
日本選手が4階級制す、強豪そろい熱戦展開
2008年5月3日

熱戦が繰り広げられた第1回「相撲グランプリ・ロサンゼルス」
世界4カ国から23選手が参加した第1回「相撲グランプリ・ロサンゼ
ルス」(アメリカ相撲連盟主催、トロイ・コリンズ会長)が4月19日、
小東京の西本願寺で開催され、男子は軽量、中量、重量、無差別の4階級
で、女子は無差別級で優勝を争った。全5階級のうち、相撲の名門日大か
ら参加した男女4選手が4階級を制した。
大会は日本のほかモンゴル、グルジアなど強豪国から、昨年度の世界チ
ャンピオンをはじめ全米各階級のアマチュア横綱など強豪が出そろい、熱
戦が繰り広げられた。
日本選手団の主将・冨田大樹選手は無差別級で優勝。国際大会に初参加
し、「外国選手はやっぱり力が強かった」と実感しながら、いなしたりし
多彩な技で白星を重ねた。ただ、重量級ではモンゴル出身で東農大相撲部
OBのバヤンナ選手に敗れたことを悔やんでいた。
女子無差別級を制した松浦麻乃さんは、日本人唯一の昨年度中量級世界
チャンピオン。試合では世界女王らしく、圧倒的な強さで面目躍如。絶対
負けられない大会だっただけに「勝ててホッとした」と、安堵の表情を浮
かべた。
日本選手団の井上俊男監督は、実力通りの強さを見せた日本選手を評
価。「選手らは勝ったことだけでなく、外国人と初めて対戦した選手や時
差がある海外での大会の調整法も体験でき有意義な大会だった」と、収穫
を得たことに満足していた。監督は軽量級優勝、無差別級準優勝の幸地銀
治選手の活躍をたたえ、チーム内のMVPだとした。
日本選手団一行は、大会前日にボイルハイツの敬老引退者ホームを慰問
し居住者と触れ合った。そのお返しに当日は、居住者が炊き出しボランテ
ィアとして参加。無差別級を制した冨田選手から優勝カップと、各選手か
ら賞品のコメが敬老に贈られた。
6月7、8日にロサンゼルス・スポーツアリーナで開催される「200
8 大相撲ロサンゼルス巡業」の記者会見のため来米した日本相撲協会の
千田川親方(元関脇安芸の島)、武蔵丸親方(元横綱)、栃東親方(元大
関)がスペシャルゲストとして参加し、試合を見守った。3親方は、サイ
ン会を開きファンの記念撮影にも気さくに応えていた。
千田川親方は、終始リラックスした表情で観戦。「アマチュアはプロと
違って楽しんで相撲が取れるので、見ていておもしろかった」「6月の巡
業では全力士が精一杯取りいい相撲を見せるので、プロの真剣勝負を見て
いただきたい」と語った。
「見ているだけじゃおもしろくない」と言って突然立ち上がった武蔵丸
親方。審判を買って出て、際どい判定で物言いの付いた一番で審議に参加
し、他の審判と意見を交わしアマチュアとの交流を楽しんでいる様子だっ
た。
会場では、ちゃんこ鍋やおにぎり、ちらしずし、カレーライスなどの日
本食が売られ、地酒試飲会の屋台も出て、日本の地方巡業のような雰囲気
を醸し出していた。
アメリカ相撲連盟(本部・ニュージャージー州、会員百40人)は、昨
年の二世週日本祭で相撲大会を開くほか、さまざまなイベントで実演を行
っている。コリンズ会長は「われわれの連盟はスモウが好きなメンバーば
かり。これからも普及に力を入れたい」と語った。
www.sumoGP.com
ussumofederation.org/
(永田潤、写真も) |