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トランス脂肪酸:18カ月以内廃止で合意
LA郡とレストラン協会
他の都市も追随へ

2007年2月3日

 過剰摂取により冠状動脈性心臓病など深刻な健康障害を引き起こす一因
といわれるトランス脂肪酸(TFA)の使用規制をめぐり、ロサンゼルス
郡は1月30日、今後18カ月以内に同脂肪酸の「自主的な」廃止を目指
すことで、カリフォルニア・レストラン協会ロサンゼルス支部、ロサンゼ
ルス市、各健康擁護団体と合意に至ったと発表した。全米で2番目の規模
を誇るロサンゼルスのこの動きに、各都市が追随するとみられる。ロサン
ゼルス・タイムズ紙などが報じた。

 トランス脂肪酸の使用規制をめぐっては、深刻な健康障害を引き起こす
一因となるとしてロサンゼルス郡はロサンゼルス市と協力し、各レストラ
ンなどに使用規制を設けようと働き掛けていた。しかし、そのような食糧
規制は州議会で決議される必要があることが分かり、同郡は各食糧業界や
健康擁護団体などに「自主的な」使用中止と協力を求め、今回の合意に至
った。

 合意内容によると、ロサンゼルス郡内にある各レストランは、今後18
カ月間にわたり徐々に同脂肪酸を含む油脂の使用を廃止していく。使用を
中止したレストランには、郡から「トランス脂肪酸未使用店」との証明書
が発行され、消費者に分かりやすく店先に提示。他店との差別化を図ると
ともに、使用廃止の推進を図っていく。

 ロサンゼルス郡内では、同レストラン協会に3万4千軒のレストランが
加盟している。

 全米では、ニューヨーク市が昨年12月、2008年中ごろまでに市内
全レストランでのトランス脂肪酸の使用量を1食当たり0.5グラム以下
に抑える規制を承認、各都市も同様な案を審議している。

 これらの調査報告や各都市の動きを受け、現在までに「ウエンディー
ズ」「KFC」「タコベル」「オリーブガーデン」「レッドロブスター」
「スターバックス」「チリーズ」「アービーズ」「ルービーチュースデ
ー」といった各フードチェーン店、また「ロウズホテル」やクルーズを提
供する「ロイヤル・カリビーン・インターナショナル社」などが、トラン
ス脂肪酸の使用中止を発表している。

 トランス脂肪酸とは、液体の油を固体化させるため化学処理により分子
構造を変化させた油脂のことで、米国医学会がこのほど発表した調査結果
によると、同脂肪の過剰摂取により血液中の悪玉コレステロールの増加と
善玉コレステロールの減少を促し、冠状動脈性心臓病のリスクを高める。
同脂肪酸は通常、マーガリンやショートニングス、揚物、焼き物などに含
まれる。大豆、コーン、ピーナッツ、オリーブオイルといった植物油やバ
ターには含まれていない。(中村)

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